涌井、金泰均4連続K斬り!堂々の開幕白星

[ 2010年3月21日 06:00 ]

3年連続開幕投手を務めた西武・涌井

 【西武2―1ロッテ】パ・リーグが20日に開幕し、3年連続で開幕投手を務めた西武・涌井秀章投手(23)が、昨春のWBC韓国代表4番でロッテに新加入した金泰均(キム・テギュン)内野手(27)から4打席連続三振。主砲を完全に封じ込めたことで、相手打線を分断し、7安打を許しながらも8回11奪三振で1失点に抑えた。横浜高の1学年先輩のロッテ・成瀬善久投手(24)にも投げ勝ち、昨季の沢村賞右腕の貫禄を見せた。

【試合結果


 3回無死満塁。絶体絶命のピンチで、涌井は攻めの投球を貫いた。荻野貴、井口を打ち取り、打席には金泰均。2ストライク2ボールから投じた内角シュートは外れたが、フルカウントから再び内角へシュートを続け、見逃し三振に仕留めた。 「細川さんのリードに従って、シュートを多めにして結果的に良かった。(金泰均には)いい緊張感で投げられた。珍しく疲れました」
 WBC韓国代表の4番に対し、開幕前日には「前に走者をためなければ怖くない」と豪語した。自らを奮い立たせるための発言。だからこそ、「これで打たれたらダサいなと思って投げていた」という。変幻自在の配球。1、2打席目はシュートで、3打席目には一転して外角スライダーで、そして、4打席目は決め球にフォークを選んだ。その結果が4打席連続三振。13日のオープン戦で親友の日本ハム・ダルビッシュが金泰均と対戦した際に「涌井には凄く参考になったんじゃないですか?」と話していたが、「その試合は見てないですよ」と笑った。
 昨春のWBC。金泰均と1打席だけ対戦したが、ベンチの指示で敬遠の四球で歩かせた。同大会での登板は中継ぎだけの3試合。シーズンで16勝を挙げ沢村賞を獲得しても、心のモヤモヤは消えなかった。「周りの方からは“いい1年だったね”と言われますけど、自分はそう感じていなかった。WBCであまり投げられなかったのでね。ああいう舞台で信頼される投手にならないと…」
 西武だけでなく、日本のエースになるために。1月は千葉・館山にこもった。その自主トレに志願参加した2年目の中崎が証言する。「練習には妥協が一切なかった。涌井さんは2キロくらいやせたと言っていましたけど、あの時期に体重が落ちるなんて普通考えられないですよね」。横浜高時代にこなしたトレーニングメニューで自らを追い込んだ。
 8回145球。9回のマウンドこそ譲ったものの、渡辺監督は「さすがエース。男を感じた」と“サムライ魂”を称えた。これから1年間の戦いを見据えれば、相手の主砲を完ぷ無きまでに叩きのめしたことは大きい。涌井自身も「次(の対戦)で真っすぐでも三振を取れたら、(金泰均に)苦手意識が出る。チームが優勝しないと楽しくない。優勝してファンの誰かにビールをかけたいと思います」。開幕戦で24球投じたシュートは、攻めの涌井を印象づけた。

 ≪涌井VS金泰均VTR≫09年3月17日(日本時間同18日)の第2回WBC2次ラウンド2回戦(ペトコ・パーク)で対戦。7回途中から4番手で登板した涌井は1―3で迎えた8回1死二塁で4番・金泰均を迎え、敬遠策を取った。試合は1―4で敗れた。

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