パナ福岡、50メートルぶち抜きトライ!ラグビーTL熱狂開幕 熊谷に1万7722人集結「本当に感謝」

[ 2020年1月13日 05:30 ]

前半、2本目のトライを決めるパナソニック・福岡(撮影・木村 揚輔)
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 ラグビーのトップリーグの20年シーズンが12日に開幕し、昨年のW杯日本大会の日本代表6人を擁するパナソニックはホームでクボタを34―11で下し、白星発進した。7人制で東京五輪出場を目指すWTB福岡堅樹(27)は前半に2トライを挙げた。7人制日本代表合流のため18日のトヨタ自動車戦(豊田ス)でチームを離れることが濃厚。一戦必勝の思いを込め、五輪イヤーで最高のスタートを切った。

 日本が誇る韋駄天(いだてん)の“らしさ”が詰まったトライだった。13―3で迎えた前半21分、福岡は自陣左隅でボールを受ける。インゴールまで約50メートルから一気に加速。相手2人のタックルをすり抜けると、さらに正対したファンデンヒーファーに大股のステップを見せた。「相手が少し構えて止まった。うまくスピードを上げて瞬間でずらしたら結果的に抜けた」。3人のマークをかいくぐる独走トライに、会場のボルテージは最高潮に達した。

 前半だけで2トライ。やはり福岡が輝けば、パナソニックは勝つ。17分には、山沢のキックパスを受けたライリーがジャンプしながら福岡にダイレクトパス。ノーマークで受け、インゴール右へ飛び込んだ。「1つ目は本当にもらって走っただけ。2つ目は自分らしいトライだった」。ホームの会場には1万7722人が集結。W杯の余韻が残る開幕戦のマン・オブ・ザ・マッチに輝き、「熊谷にこんなに来てくれるのは今までなかった。本当に感謝です」と語った。

 列島のラグビー熱が一気に上がったが、自らを見失うことはない。メディア出演など多忙を極めたが、「あくまでこのチームが最優先。そこは全然問題なかった」と笑う。この日、右WTBで出場した23歳の竹山晃暉を食事に誘い、メンタル、技術、日の丸を背負う心構えを説いた。「日本代表として今後、ぜひ活躍してほしい。僕にはないものを持っている。そこは僕が持っているもので伝えることができれば」。開幕戦に照準を合わせる一方で、後継者の育成も忘れなかった。

 W杯の活躍が記憶に新しいが、東京五輪へのカウントダウンが始まっている。7人制で東京五輪出場を目指し、福岡は次節でチームを離れることが既定路線となっている。「いつから(7人制に)合流かはっきりと決まっていない」としながらも、開幕戦がいきなり今季の本拠ラスト試合となった可能性が高い。将来は医師の道に進むが、来季までパナソニックとの契約はあり、現時点で15人制のラストゲームは未定。「たくさんの方々の前でプレーできた。本当に一試合一試合、大事にしたい」。残された試合も、一戦必勝の思いでグラウンドに立つ。

 ◆福岡 堅樹(ふくおか・けんき)1992年(平4)9月7日生まれ、福岡県古賀市出身の27歳。5歳からラグビーを始め、福岡高で花園出場。1浪後の2012年に筑波大へ進学し、16年からパナソニックへ。15年、19年とW杯2大会連続で日本代表に選ばれ、16年には7人制リオ五輪代表。19年W杯ではアイルランド戦など4試合で4トライ。代表通算38キャップ。1メートル75、83キロ。

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