ラグビーTL リーチ「9年目で初の光景」観客2万人超 東芝09年以来の日本一へ「ゼロからスタート」

[ 2020年1月13日 05:30 ]

試合を終え、健闘をたたえ合う東芝・リーチとサントリー・松島(手前)(撮影・吉田 剛)
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 ラグビーのトップリーグの20年シーズンが12日に開幕し、東芝はサントリーに26-19で競り勝った。

 闘将のアドレナリンを呼び起こす、あのコールがラグビー場に戻ってきた。8番がボールを持つと、2万1000人超の観客は「リーチ!」と咆哮(ほうこう)した。昨年10月20日のW杯準々決勝・南アフリカ戦から84日。日本代表を世界8強へ引っ張った英雄が、今度は東芝を09年以来のトップリーグ王者とするべく戻ってきた。

 「多くのファンの前で勝ててうれしい。トップリーグ9年目で初めての光景だった。今後も毎試合、いっぱいになるようにしたい」

 W杯後は多くの時間を故郷ニュージーランドで過ごし、チームに合流したのはクリスマス前。体調不良で練習試合に一試合も出場できず、全体練習に加わったのは今月6日だった。それでも新任のトッド・ブラックアダー・ヘッドコーチが「ハードワークでエナジーを出してくれた」と称えるなど、接点で存在感を発揮。リーチ自身は「ボールを持つ機会が少なかった。次は増やしたい」と反省も、フル出場で貢献した。

 W杯中に31歳となり、大会前には恥骨炎に苦しんだ。オフは体を休め、肉体改造にも着手した。「体を絞って肉を食べないようにしている」と“肉食男子”を卒業し、タンパク源は魚中心の食生活に。W杯中、113キロだった体重を105キロまで絞り、帰国後は「109キロに増えた」と笑ったが、フィットネス重視で長いシーズンを戦う覚悟を固めた。

 かつては東芝でも主将を務めたが、現在の役職はない。ただ一歩引いた立場から、豊富な経験を小川と徳永の共同主将に伝えることが、これからの使命となる。理想は「堀江さん(パナソニック)。頼りになった」。これからもチームマンであることに変化はない。

 今季の個人テーマは「ゼロからのスタート」。それはW杯3大会連続出場の肩書を捨て、再び実力で日本代表を勝ち取ることを意味する。まずは日本一へ、「リーチコール」を追い風に突き進む。

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