東九州龍谷 春高バレー8大会ぶり7度目優勝 涙の荒木主将「みんなに“ありがとう”という気持ち」

[ 2020年1月13日 05:30 ]

バレーボール 全日本高校選手権(春高)最終日    東九州龍谷3―0古川学園 ( 2020年1月12日    東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ )

<東九州龍谷・古川学園>攻守、精神面でチームをけん引した大黒柱・荒木
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 決勝が行われ、女子は東九州龍谷(大分)が古川学園(宮城)をストレートで下し、8大会ぶり7度目の優勝を果たした。過去2大会で屈した決勝で、荒木彩花主将(3年)らが躍動。昨年4月に名門を引き継いだ竹内誠二監督(44)は、就任1年目で栄冠をつかんだ。エースの室岡莉乃(2年)が女子の最優秀選手賞に輝いた。

 最後のブロックが決まった瞬間、荒木主将はベンチからコートに飛び出して喜びを爆発させた。最後の春高でようやくたどり着いた頂点。「ここまで信じてついてきてくれたみんなに“ありがとう”という気持ちがあふれた」。歓喜の輪の中心で感涙にむせんだ。

 2年続けて決勝の舞台で敗れた雪辱を果たすため「日本一」を掲げてスタートしたチームは、4月に相原昇前監督が全日本年代別監督に就任したために退任。14年からコーチを務めていた竹内誠二監督が引き継いだ。全国屈指の名門チームを率いることで「周囲からも“大丈夫か”という声があったし、選手も不安の中のスタートだった」と指揮官は振り返る。

 高校総体はベスト8敗退。「最低な結果だった。私が主将だから駄目なのかと悩んだ」と荒木。普段は温厚な性格だが、悲願の日本一を果たすために心を鬼にした。「ミスを怒るのではなく(生活)態度を怒るようにした」。技術面はアドバイスし、生活面で目につくことは許さなかった。荒木は「みんな私のこと嫌いだったと思う」と笑い、「つらい時期があったけど、苦労して良かった。人に言うのは得意じゃないが、得意じゃないことを頑張ることで自分も成長できた」と胸を張った。

 決勝も優勝への執念を全開にし、チームを引っ張った。竹内監督は「荒木が嫌われ役を買って出てくれて、全員に日本一への強い思いを浸透させてくれた。チームをまとめてくれた」と感謝の言葉でねぎらい、荒木は「(監督を)日本一にしたかった」と喜びをかみしめた。

 手首のサポーターに記した「昇」の文字通り、頂点へ上り詰めた荒木は卒業後、強豪実業団に進む。「日本代表に自分からアピールするのではなく、気づいてもらえる選手になりたい」。新たな夢へ向かって昇り続けていく。

 ○…2年生・室岡は最優秀選手に輝き「自分が獲れるとは思ってなかった。周囲の人に認められた気持ちになるのはうれしい」とはにかんだ。身長1メートル62の小さな大エース。常に2枚のブロックが立ちはだかる中で、この日もスパイクで14点を決めた。昨年9月の世界ユースに出場し、外国人選手の高いブロックと対峙(たいじ)したことで「打ち方を考えて、強弱を使い分けられるようになった」と攻撃の幅が広がった。「この大会も相手が嫌がることを多くしようとやってきた」と笑顔を見せた。

 「3年生を勝たせたい気持ちで全身全霊で頑張った。本当に良かった」と室岡。次回は最上級生としてチームを引っ張る存在になるが「2連覇します」ときっぱり。さらに進化した姿を見せるつもりだ。

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