白鵬が遠藤に金星与える波乱 八角理事長も驚き「なかなかこういう負け方は見ない」

[ 2020年1月13日 19:50 ]

大相撲初場所2日目 ( 2020年1月13日    両国国技館 )

<初場所2日目>白鵬(下)をきりかえしで破る遠藤(撮影・郡司 修)
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 平幕の遠藤が白鵬を切り返しで下し、初日の鶴竜戦に続いて2日連続の金星を手にした。

 立ち合いで横綱に左から張られ、右からかち上げを見舞われたが、左に動きながらうまく相手の動きをかわし左を差す。横綱に右から投げられたものの、足をかけて揺さぶり体を残す。さらに切り返しを繰り出し最後は横綱を土俵に転がした。

 この一番を館内の役員室で見ていた八角理事長(元横綱・北勝海)は「なかなか(白鵬の)こういう負け方見ないね」と少し驚いた様子で話した。

 白鵬は先場所も立ち合いで左から張って、右でかち上げていった。それを遠藤が読んでいたような動きでリベンジした。「毎回張られてりゃあねェ」と遠藤の学習能力を評価した。

 白鵬の投げを残した下半身の粘りにも触れ「よう残した」と話した。

 遠藤の勝利に沸いた館内からは遠藤コールも起き「強い白鵬がいるからこそ盛り上がるわけだから」と不動の横綱の存在感の大きさを改めて口にした。

 一方で土俵下で見ていた藤島審判部副部長は「遠藤は左を差したのが勝因。白鵬は先場所と同じ立ち合いをした。それを読んでいたんでしょうね」と分析した。

 その上で「ここからですよ。上位に勝つと燃え尽きる人もいる。横綱に勝ったんだからと変なプレッシャーも出てきて、ぎこちなくなることもある。ここ数場所、確実に力はつけているので、いかに(この後)平常心でいけるか」と話していた。

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