【玉ノ井親方 視点】先場所の教訓生かした遠藤、“理詰め”で2日連続金星

[ 2020年1月13日 19:54 ]

大相撲初場所2日目 ( 2020年1月13日    両国国技館 )

<大相撲初場所・2日目>白鵬を切り返しで破った遠藤(撮影・村上 大輔)
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 遠藤が白鵬を相手に波乱を起こした。

 横綱の立ち合いからの攻めは先場所と同じ。左で張って、右からのかち上げ。前回は横綱にかち上げを2発くらって土俵に沈んだ。でもその時の敗因は、立ち合いの圧力がなかったことにつきる。その教訓を生かし、この日の立ち合いには圧力があった。当たった後にいなして、その後すぐに左を差した。白鵬は本来は右四つだが、左四つでも取れる。それでお互いにスンナリと左四つの形になった。

 遠藤がうまかったのはそこから。横綱が上手投げを打ってくるところを、左から切り返しながら反撃。いつもの横綱であれば、上手を取ったらあまり強引に振りにはいかない。しかし、遠藤がうまく体を密着させてきたので、振ってから態勢を立て直したかったのだろう。そこを遠藤が突いた。相手の軸足となる右足の後ろに自分の左足を入れて、切り返し気味に前に出た。最後は横綱が背中から土俵に落ちた。めったに見られない、横綱らしくない負け方だった。

 白鵬は意外と理詰め、理詰めで相撲を取られると、自分から崩れるパターンが多い。

 一方の遠藤は完ぺきに自分の相撲を取り切った。最近はどんな相手でも力を出せるようになってきたし、それだけ体の状態もいいのだろう。家庭を持ったこともいい発奮材料になっているのではないか。

 これで2日連続の金星。ただ、慢心するタイプではないので、今場所の残り13日間、これからも見せ場をつくってくれるはず。優勝争いを期待する気の早い声も出てくるかもしれないが、勝負はここからだ。(元大関・栃東)

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