神鋼、連覇へ圧勝発進!山中2トライ演出「W杯ほどの重圧や緊張はない」母校・早大日本一から刺激

[ 2020年1月13日 05:30 ]

ラグビートップリーグ第1節   神戸製鋼50―16キヤノン ( 2020年1月12日    ユノバ )

前半、突破をはかって神戸製鋼・山下のトライにつなげる山中(中央)(撮影・坂田 高浩)
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 開幕し、神戸製鋼がキヤノンから7トライを奪って50―16で圧勝した。3トライ差以上のボーナス1点もつかみ、連覇へ向けて会心のスタートを切った。日本代表FB山中亮平(31)は鋭い突破と華麗なパスで2トライに絡む活躍。SH田中史朗(35)、SO田村優(31)とのジャパン対決を制した。第1節8試合の中で最多の2万3004人が来場。神鋼としては、開幕戦の昨季比4倍増の観衆で、W杯フィーバーの継続を印象付けた。

 
 ラグビー・ブームは本物だ。トップリーグでは、かつてないほど埋まった神戸ユニバー記念競技場に、神戸製鋼のFB山中の胸が熱くなった。試合後、サインを求めて観客席から伸びる手に切れ目がなかった。選手冥利に尽きる1日だった。

 「W杯を見て楽しいと思ってもらえたと思う。(観衆の多さは)ラグビー界にとってすごくいいこと。もっと応援してもらえるようにがんばりたい」

 声援に個人技で応えた。前半16分、敵陣10メートル付近から左サイドを突破。WTB山下楽にラストパスし、3点を返された直後に15―3と離した。後半22分は日本代表のCTBモエアキオラに、タップ気味の素早いパスでトライをお膳立てした。

 史上初の8強だったW杯は全5試合に出場した。最高峰の戦いを経験したことで「W杯ほどの重圧や緊張はない」と、開幕戦で鋭いランを発揮した。

 観衆2万3004人は、同じ会場での昨季の開幕戦の約4倍。午前6時に並んだ親子を先頭に、開門前から長蛇の列ができた。ファンクラブ入会希望者も殺到。用意した特典グッズ300個はなくなり、急きょ締め切った。会社関係をのぞく会員はW杯後に急増し、昨季比2倍近い約5000人超。日本代表4人を擁するV7の名門は大フィーバー中だ。

 観客大入りの思わぬ余波もあった。チームバスが駐車場待ちの渋滞に巻き込まれた。しかし、山中は「10分ぐらい。それぐらいは」と意に介さない。W杯後、幼児にラグビーボールを寄贈する活動を個人で始めた。「W杯に出た選手として何かで貢献したい」。前日は母校早大が満員5万人超の中で日本一。「初めてラグビーを見て泣いた」。列島を包む熱気がうれしかった。

 今季はプレーオフがない。3トライ差以上で得るボーナス点がリーグ戦を左右するだけに、7トライ圧勝劇に「取れたことが大事」と力を込めた。攻撃的で美しいこの展開ラグビーで連覇を果たせば、もっと盛り上がる。
 
 ○…日本代表の神鋼のプロップ中島が怪力を見せた。後半15分すぎ。敵陣22メートル付近の密集で3人を押しのけてボールを奪い返し、WTBアンダーソンのトライを演出した。後半開始から出場し、代名詞のかけ声「イヤボイ」がスタンドからも響いた。W杯で人気急上昇の明るいキャラは「うれしかった。僕もイヤボイって感じでした」とご満悦だった。

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