チーフスが0―24から連続41点 テキサンズに圧巻の逆転勝利 QBマホームズが5TD

[ 2020年1月13日 08:18 ]

ファンと握手を交わすチーフスのQBマホームズ(AP)
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 NFLプレーオフのアメリカン・カンファレンス(AFC)準決勝の2試合目が12日に氷点下2度まで冷え込んだミズーリ州カンザスシティーで行われ、地元で第2シードのチーフス(西地区1位)が第4シードのテキサンズ(南地区1位)を51―31(前半28―24)で下し、2年連続でAFC決勝(19日)に進出。スーパーボウルへの切符をかけて、前日に第1シードのレイブンズを退けた第6シードのタイタンズ(南地区2位)と対戦することになった。

 チーフスは第1Qにパントをブロックされたり、リターナーのファンブルなどが重なって3つのTDを献上。第2Q序盤で0―24とリードされて地元7万5000人のファンからはブーイングが沸き起こった。しかし昨季のシーズンMVPとなったQBパトリック・マホームズ(24)が、このクオーターだけでTEトラビス・ケルシー(30)への3つを含む4つのTDパスを通して28―24と一気に逆転。第3QにはRBデイミアン・ウィリアムス(27)がランで2つのTDを奪い、連続41点をマークしてテキサンズを突き放した。

 1回戦でビルズ(東地区2位)を延長の末に22―19で振り切って勝ち上がってきたテキサンズは、キックオフ直後の最初のドライブでQBディショーン・ワトソン(24)がWRケニー・スティルス(27)に54ヤードのTDパスを通して先制。4分54秒にはチーフスのダスティン・コルキット(37)のパントをスペシャルチームに入っていたバーケビアス・ミンゴ(29)が右手でブロックし、転がったボールを新人ロニー・ジョンソンJR(24)がリカバーしてそのままエンドゾーンに飛び込んだ。12分51秒にはチーフスのパントリナーターだったタイリーク・ヒル(25)が捕球を失敗してファンブル。それをキーオン・クロッセン(23)が敵陣6ヤード地点でリカバーし、直後のオフェンスでワトソンがTEダレル・フェルズ(33)に4ヤードのTDパスを成功させて1Qで21―0と大量リードを奪った。

 第2Qの4分2秒、カイミ・フェアバーン(25)が31ヤードのFGを決めたところで24―0。タイタンズは敵地での試合ながら序盤では完全に主導権を握っていた。しかしここから第3Qにかけて連続41失点。マホームズに対しての守備陣の圧力が不足して引き離された。

 プロ野球の元横浜に在籍していた投手、パット・マホームズ氏(49)を父に持つマホームズは35回中25回のパスを通して321ヤードと5TDをマーク。前半はターゲットとなったレシーバー陣が捕球ミスなどで精彩を欠いたが、第2Q以降は見違えるような内容で、攻撃権を得たあとのドライブ7回連続でTDにつなげチームを勝利に導いた。

 チーフスは10月13日、この日と同じカンザスシティーでテキサンズに24―31で敗れていたがプレーオフでは今季チーム最多得点を挙げて雪辱。AFC決勝で対戦するタイタンズにも11月10日に32―35で敗れ、レイブンズ戦で大活躍した今季のリーディング・ラッシャー、デリック・ヘンリー(26)には188ヤードと2TDを許しているだけに次戦でのゲームプランが注目されるところだ。

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