×

クールな三笘が号泣「試合を通して…全部が足りなかった」 志願のPKも「自分が蹴るべきだったのかな?」

[ 2022年12月6日 03:40 ]

W杯カタール大会決勝トーナメント1回戦   日本1―1(PK1―3)クロアチア ( 2022年12月5日    アルジャヌーブ )

PK戦2人目のキッカーとして登場も相手GKにセーブされ、ショックを隠せない三笘(ロイター)

 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦が5日(日本時間6日)に行われ、1次リーグE組1位の日本代表は同F組2位のクロアチアと対戦。前半43分、FW前田大然(25=セルティック)の大会初ゴールで今大会4試合目で初めて先制したものの、後半10分に追いつかれ、延長戦でも決着がつかずにPK戦に突入。1―3でクロアチアに敗れ、アジア勢として3チーム目となる8強入りはならなかった。

 MF三笘薫(25=ブライトン)は1―1に追いつかれた9分後、後半19分から途中出場。流れを変える一撃が期待されたが「チャンスに行き切れなかったのは悔いが残る。そういう実力なので仕方ない」と振り返った。PK戦では2人目のキッカーを務めたが、右足のキックは相手GKリバコビッチに止められた。PK戦で蹴る順番は選手たちが決めたそうだが、三笘は「勝たせたいと思って」名乗りを上げたといい、蹴った瞬間は「見てない。思い切り蹴っただけです」。「ベテラン選手、監督含めて思いがあった中で、自分が蹴るべきだったのかな?とも思います」という言葉も漏れた。

 PK戦の途中から顔を覆っていたが敗退が決まると涙。試合後のインタビューでは「いや…うーん…試合を通して……全部が足りなかったと思います」と言葉を絞り出し、次のW杯について聞かれると感情を抑えられず号泣。「いやもう…次のワールドカップで…勝てるように…やるしかないと思います」と最後は言葉にならなかった。

 それでも、初めてのW杯の大舞台で世界にインパクトを与えたことは間違いない。1次リーグのスペイン戦ではピッチから出かかったボールをぎりぎりで折り返して田中の勝ち越しゴールをアシストし、“三笘の1ミリ”として大きな話題となった。「自分の役割はまっとうしようと思ったが、悔しさしか残らない」と三笘。涙の意味について聞かれると「僕よりも強い気持ちを持っている人に対しての申し訳なさです」と話し、最後は「代表でもチームを勝たせる存在にならなきゃいけない。W杯で活躍できる選手、ベスト8に導ける選手がいい選手だと思う」と前を向いた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年12月5日のニュース