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負傷者続出のブラジル救う豊富な経験 マルキーニョス急造左SBでも存在感

[ 2022年12月5日 05:05 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会

ブラジル代表のマルキーニョス(AP)
Photo By AP

 【Today's CHECK 決勝T1回戦】負傷者が続出して危機的状況に陥っているブラジル。8大会連続の8強入りを懸けて韓国と対戦する5日(日本時間6日)の決勝トーナメント1回戦で、王国のキーマンとなりそうなのがDFマルキーニョス(28=パリSG)だ。

 1次リーグ(L)初戦のセルビア戦で右足首を痛めて離脱中のエースFWネイマールをはじめDFダニーロ、FWガブリエルジェズスらも負傷。特に深刻なのが左サイドバック(SB)。左太腿を痛めたアレックスサンドロに代わり1次L最終戦のカメルーン戦に先発したDFアレックステレスが後半に右膝を痛め退場。急きょ代役を務めたのが本職がセンターバックのマルキーニョスだった。

 「負傷者が増えているが、重要なのは代わりの選手が準備していることだ」と話していた通り、ほとんど経験がない左SBでも豊富な経験を生かしそつなく対応。終盤には普段は見られないアグレッシブなプレーを披露した。マークに付いていた相手にクロスを上げられて先制点を許してしまったことで、同点に追いつくために前線へ。左足でクロスを供給し、頭で折り返して好機をつくるなど攻撃力の高さも示した。

 韓国戦もアレックスサンドロの回復が間に合わなければ左SBで先発起用される可能性が高い。「このチームのタレントなら、高いレベルを維持できると信じている」とマルキーニョス。最多5度の優勝を誇るセレソンの底力が試されることになる。

 ◇マルキーニョス(本名マルコス・アオアス・コレア)1994年5月14日生まれ、ブラジル・サンパウロ出身の28歳。名門コリンチャンスの下部組織出身で12年2月に17歳でプロデビュー。同年7月にローマ、13年パリSGに移籍。13年にA代表デビューし、国際Aマッチ通算74試合5得点。16年リオデジャネイロ五輪金メダルメンバー。1メートル83、75キロ。利き足は右。

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2022年12月5日のニュース