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主将の吉田麻也、代表引退を示唆 これからの守備語る中「僕はもう、そこには…」「ゆっくり考えます」

[ 2022年12月6日 03:37 ]

W杯カタール大会決勝トーナメント1回戦   日本1―1(PK1―3)クロアチア ( 2022年12月5日    アルジャヌーブ )

<日本・クロアチア>PK戦で敗れガックリの(左から)吉田、南野ら日本イレブン(撮影・西海健太郎)
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 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦が5日(日本時間6日)に行われ、1次リーグE組1位の日本代表は同F組2位のクロアチアと対戦。延長戦でも決着はつかず、PK戦の末に1-3で敗れて、史上初の8強入りはならなかった。ドイツ、スペインという歴代優勝国を倒し世界中から注目を集めた大会の終戦後、主将のDF吉田麻也(34=シャルケ)は代表引退を示唆した。

 吉田は試合後、今後について、この試合の失点の場面を振り返る中で「空中戦でやられた。(今後の課題か)そうっすかね、そんなことないんじゃないですか。クロスに対しては、もちろん1点はやられましたけど、3枚そろってシンプルに上げられる分にはやられていないし、そこが弱点だとは思わないですね。これからサッカーが変わっていくので、間違いなくインテンシティーが高くなっていくので、そんな中で強いチームは個で守れる選手が増えているので、そういう意味ではそこら辺が求められるようになるので、冨安とか板倉とか、伊藤とか、そういうのはやっていかなといけなくなってくるんじゃないですか」と答え、そこに自身は?との問いには「僕はもう、そこには…」と言葉を濁した。そして今後について「まあ、ゆっくり考えます」と語り引き揚げた。

 主将になって4年。吉田は常に日本代表のことを考えてきた。「間違いなく強くなっていると思う。本当に成長したと言えるのは結果を出した時。ロシアでかなわなかった景色を見たい」。前回18年ロシア大会では土壇場でベルギーに逆転負け。決勝トーナメント1回戦で姿を消した。「4年間、W杯でどう勝つか、戦うかを考えてきた」。主将としてけん引してきた4年間をクロアチア戦にぶつけたが、「W杯8強」という新しい景色を見ることはかなわなかった。

 1次リーグ2戦目のコスタリカ戦ではクリアミスも犯したが、チームを最後まで鼓舞し続けた。ワールドカップ3大会連続出場。日本サッカー界を先頭に立ってけん引してきた男の代表での挑戦は、これで最後となってしまうのか。

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