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岡田武史氏が森保監督を絶賛「自分の信じることを手抜きしないでやる。誠実な人間」

[ 2022年12月5日 11:15 ]

元日本代表監督の岡田武史氏
Photo By スポニチ

 W杯カタール大会で日本代表が2大会連続の決勝トーナメント進出を果たした。スペイン、ドイツ、コスタリカと同組の1次リーグE組を2勝1敗で首位通過。初戦でドイツ、第3戦でスペインを撃破するジャイアントキリングを連発した。98年W杯フランス大会、10年W杯南アフリカ大会で日本を指揮した岡田武史氏(66)が日本最大級の経済動画サービス「テレ東BIZ」(テレビ東京)の取材に応じ、采配がさえ渡る森保一監督(54)の人間性や取り組みを高く評価した。

 「彼は誠実な人間。派手なことはしないけど本質を見て、自分の信じることをコツコツと手抜きをしないでやる。ドイツ戦で相手のシュートがポストに当たったりしたので周りは“運が良かった”と言うかもしれないが、運は自分でつかみ取るもの。きちっとやってきたからつかみ取れる。彼が今までやってきたことに対してのご褒美。トータルで彼が勝ち取った結果だと思います」
 現在はJ3FC今治の運営会社「株式会社今治.夢スポーツ」の代表取締役会長を務める。11月下旬には日本ツアーで来日していたセリエAローマのジョゼ・モウリーニョ監督(59)と「リーダー論」をテーマに対談。強いリーダーを否定する現代の風潮の中で「僕はやはりリーダーというのは必要で厳しさと愛情の両方がないといけないと思う」との見解を示し、モウリーニョ監督にリーダー哲学を問うた。

 欧州4カ国(イングランド、スペイン、イタリア、ポルトガル)でタイトルを手にした指揮官は「しっかりとした誠実さに基づくバランスが大切ではないでしょうか。厳しくする、優しくする、しかる、味方になる、そういう時には、必ず誠意が必要だと思います。サッカーだけではありません。どの業界でも誠実さが求められる。監督のふるまいのすべては、誠実であるべきだと考えます」と返答。岡田氏も「アグリー」と同意した。

 モウリーニョ監督が指導者の絶対条件に挙げた「誠実さ」は、岡田氏が森保監督の人柄を表現する時に第一声で使った言葉でもある。岡田氏とモウリーニョ監督の対談は熱を帯び、メディアに対する姿勢や仕事観などにも及び、未来を担う若い世代へのメッセージも発信した。この対談はフルバージョンを「テレ東BIZ」、ダイジェスト版をテレビ東京公式Youtubeチャンネル「テレビ東京スポーツ」で配信中だ。

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2022年12月5日のニュース