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前田大然 ついにW杯初ゴール!有言実行の一発で日本先制 VARも判定変わらず歓喜のガッツポーズ!

[ 2022年12月6日 00:43 ]

W杯カタール大会決勝トーナメント1回戦   日本―クロアチア ( 2022年12月5日    アルジャヌーブ )

<日本・クロアチア>前半、先制ゴールを決め喜ぶ前田(右から2人目)に谷口、吉田、冨安も笑顔(撮影・西海 健太郎)
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 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦が5日(日本時間6日)に行われ、1次リーグE組1位の日本代表は同F組2位のクロアチアと対戦。FW前田大然(25=セルティック)が前半43分に先制点となるW杯初ゴールを決めた。前田の代表通算2得点目で前半を1―0で折り返した。

 前半43分、右サイドのコーナーキックで堂安はショートコーナーを選択。伊東からのパスに堂安が左足で鋭いクロスを入れる。ファーサイドへ走り込んだ吉田に当たり、ゴール前の前田が左足で流し込んだ。その後、オフサイドの有無でVARのチェックもゴール判定は変わらずプレー再開。前半終了間際の大きな大きな先制点となった。

 「戦術前田」。ドイツ、スペイン戦で先発し、スプリント力をいかんなく発揮。前線からハイプレスを仕掛けチームを活性化してきた前田が「もちろんFWなのでゴールも取りたい」と誓っていた言葉通り、ついに自らゴールネットを揺らした。クロアチア戦のポイントととして「モドリッチのところが一番キーになる。彼が攻撃を組み立てているので、そこは警戒したい」と語っていた男が攻守両面で存在感を発揮。9月、主力組で臨んだ米国戦では1トップで先発。驚異のスピードとスプリント力を生かした献身的な守備で躍動。日本が目指す「いい守備からいい攻撃」を体現する欠かせないピースとなり、大舞台のピッチ、しかも決勝トーナメントでも持ち味を発揮した。

 日本代表のW杯でのゴールは98年フランス大会で中山雅史が初ゴールを決めてから今大会1次リーグ最終戦のスペイン戦の田中碧のゴールまで17人で通算24発。18人目、25号。代表の歴史に「前田大然」の名を刻み込んだ。

 5人きょうだいの2番目で長男。動物病院を経営する母の幸枝さんと獣医師の父の伸幸さんのもとに産まれた。両親は「子供が生きる道を決める。(親は)そういう場所だけ提供してあげようという気持ちで」きょうだいはみな自然あふれる名前を授かり、前田は大自然から「大然」となった。

 奔放な自然児は山梨学院大付時代には、素行不良で部活を「出禁」になったことも。紆余曲折を経てたどりついた夢のピッチで、ついにゴールを奪った。

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