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オランダ3発で8強 伏兵・ドゥムフリスが1発2アシスト「誇らしく思う」

[ 2022年12月5日 05:05 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦   オランダ3-1米国 ( 2022年12月3日    ハリファ国際競技場 )

<オランダ・米国>米国に勝利し喜ぶオランダの選手たち(AP)
Photo By AP

 伏兵のドゥムフリスが1得点2アシストの大活躍で強豪オランダをけん引した。

 26歳の右ウイングバックは前半10分、右サイドを抜け出し、デパイの大会初得点をアシスト。前半終了間際にブリントの追加点をお膳立てすると、後半36分、ブリントのクロスを左足ボレーで叩き込み「アシストのお返しをしてくれた。感謝している」と笑った。

 ロッテルダムで生まれ、PSVアイントホーフェンなどを経て現在はイタリアのインテル・ミラノに所属。カリブ海に浮かぶアルバの代表としてもプレーしたことがあり、オランダ代表になる際には批判を浴びた。

 1メートル88の長身ながら足技も巧み。昨年8月から指揮を執るファンハール監督が採用する3―5―2の布陣で才能を発揮。昨年の欧州選手権でも2得点を挙げ16強入りに貢献した。初のW杯で母国を2大会ぶりの8強に導いたドゥムフリスは「チームを助けることができて幸せ。誇らしく思う」と胸を張った。

 これでファンハール監督は就任後、公式戦19試合無敗。チームの出来について「相手が球を持った時や、攻撃から守備への移行時に完璧なプレーをした。それは自信になる」と満足そうに話した。71歳の名将は前立腺がんの闘病中で、今大会限りで退任する。花道を飾るため、オランダは一丸となっている。

 《米国 決定機生かせず》米国はボールを支配しシュート数でも16対12と上回りながら決定力の差に泣いた。前半3分にエースのプリシックがフリーのシュートをGKに阻まれ、逆に前半2度のピンチで2失点。後半31分にプリシックが右クロスでFWライトの得点を演出したが、5分後に決定的な3点目を許した。

 今大会は22歳ウェア、23歳アダムズ主将ら若手が躍動。自国開催の26年W杯に向け24歳のプリシックは「このようなつらい気持ちはもう味わいたくない。勝てるようになりたい」と語った。

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