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メッシ キャリア通算1000試合の節目を飾る先制弾!アルゼンチン2大会ぶり8強貢献

[ 2022年12月5日 05:05 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦   アルゼンチン2ー1オーストラリア ( 2022年12月3日    アハマド・ビン・アリ競技場 )

<アルゼンチン・オーストラリア>前半、ゴールを決めて喜ぶメッシ(撮影・小海途 良幹)
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 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)は3日、オーストラリアとの決勝トーナメント1回戦で先制点を挙げ、2―1の勝利と2大会ぶりの8強進出に貢献した。W杯5回目の出場で決勝トーナメント初得点。キャリア通算1000試合の節目を飾り、自身初のW杯制覇に一歩近づいた。9日の準々決勝はオランダと対戦する。

 冷静に、そして力強く、メッシがゴールを打ち抜いた。守備的な格下オーストラリアを相手に停滞ムードが漂っていた前半35分、右サイドで自ら起点となってボールを預け、仲間を信じてペナルティーエリアに進入。目の前に戻ってきたボールの置きどころを左足ワンタッチで整え、さらに左を鋭く振った。1メートル98と今大会フィールドプレーヤーで最も身長が高いDFスーターの股下を抜く先制点。試合の流れを決める決定的な一撃になった。

 「素晴らしい瞬間を多くの人と共有できて幸せ」とメッシ。過去4度の出場でW杯優勝に手が届かなかったのは勝利に直結する自身の活躍が少なかったことも要因だが、もうそんなことは言わせない。初めて決勝トーナメントでネットを揺らした。

 代表とクラブを合わせたキャリア通算1000試合の節目を789点目のゴールと勝利で飾った。「試合数は今日知った」と控えめだったが、W杯通算9得点はアルゼンチン代表史上2位で並んでいたマラドーナ氏をかわした。無意識でも試合のたび、得点のたびに生まれる数々の記録。「家族やサポーター、周囲の支えのおかげ」と冷静に語るが、マン・オブ・ザ・マッチの会見後に地元メディアの人間にスマートフォンである動画を見せられると笑顔で応じた。

 スタンドでアントネラ夫人とゴールを喜ぶティアゴ君(10)、マテオ君(7)、シロ君(4)の3人息子。「子供たちがああいうふうに過ごす姿を見られるのは格別だね。我々とともにW杯の日々を過ごし、喜び、苦しむ」。3人の子供にとっては自分の父親が「アルゼンチン代表のリオネル・メッシ」であることを認識した上で臨む最初で最後の大会でもある。サウジアラビアとの1次リーグ第1戦では敗れたが、ここまで全4試合にフル出場して3得点。いいところも悪いところも全てをさらけ出し、生きざまを示す覚悟で臨んでいる。

 代表引退を決意して臨む今大会は決勝トーナメントで敗れればそこが最後。メッシのW杯はまだ終わらない。

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2022年12月5日のニュース