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日本初8強へ運命のPK戦へ 三笘惜しい…前田弾も1―1のまま延長前後半30分でも決着つかず

[ 2022年12月6日 02:32 ]

W杯カタール大会決勝トーナメント1回戦   日本1―1クロアチア ( 2022年12月5日    アルジャヌーブ )

<日本・クロアチア>後半、ドリブルで攻め上がる三笘(撮影・西海 健太郎)
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 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦が5日(日本時間6日)に行われ、1次リーグE組1位の日本代表は同F組2位のクロアチアと対戦。FW前田大然(25=セルティック)が前半43分に先制点となるW杯初ゴールを決めた。しかし、後半10分にペリシッチに頭で同点ゴールを決められ、日本にとっては2010年南アフリカ大会以来、今大会初の延長戦に。結局、延長前後半30分でも決着がつかず、運命のPK戦に突入した。

 試合開始早々、日本がチャンスをつくった。左サイドの敵陣中央で前田が倒されFKを獲得。鎌田が短くパスを出し、堂安が左足でクロスもファーサイドに流れる。その後、右サイドでコーナーキックを獲得し、伊東がショートコーナー。受けた遠藤がペナルティーエリア手前右からダイレクトで浮き球のパスを送り中央へ走り込んだ谷口がヘディングシュートを放つも、ゴールの枠左に外れ得点ならず。

 ピンチもしのいだ。前半8分、ペリシッチが日本の左サイド深くへ走り込む。冨安が並走し先にボールへ触れるも、ペリシッチが冨安を押し出す形でカット。そのままドリブルでペナルティーエリア左へ進入し右足でシュートを放つも権田が好セーブを見せた。こぼれ球を吉田、谷口ら日本守備陣が体を張って何とか守り抜いた。

 攻守がめまぐるしく入れ替わる展開が続く中、26、28分には左サイドからの立て続けの決定的なピンチをしのいだ。

 そして前半43分。右サイドのコーナーキックで堂安はショートコーナーを選択。伊東からのパスに堂安が左足で鋭いクロスを入れる。ファーサイドへ走り込んだ吉田に当たり、ゴール前の前田が左足で流し込んだ。その後、オフサイドの有無でVARのチェックもゴール判定は変わらずプレー再開。前半終了間際の大きな大きな先制点となった。

 前田のゴールで1―0で折り返すも、後半10分にペリシッチに頭でゴール右隅にうまく決められ試合は振り出しに。ピッチを駆け回り、先制点を叩き出した日本の韋駄天は、1―1の後半19分に浅野と交代。スタンドからの割れんばかりの拍手を浴びながらも表情一つ変えず森保監督とタッチを交わしベンチへ。勝ち越しを信じて戦況を見守った。

 同点に追いつかれた後も、モドリッチやペリシッチの強烈なシュートを権田が防ぐなど耐える展開が続き、結局1―1のまま10年南ア大会以来2度目となる延長戦に入った。

 延長戦でも攻守がめまぐるしく入れ替わる展開。前半終了間際には三笘が左サイドをドリブルで駆け上がりゴール正面まで切り込み強烈なシュート。惜しくも相手GKのパンチングに阻まれた。結局、両チームともゴールネットを揺らすことができず2010年の南アフリカ大会の決勝トーナメント1回戦以来となるPK戦に突入した。
 

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