吉本新喜劇・吉田裕のコラムすんのか〜い

小籔さんの教え「自分はカスやと思え」の精神忘れずに頑張ります

[ 2022年8月24日 05:30 ]

小籔千豊さん、教えていただいたいろんなこと忘れずに新喜劇、これからも盛りあげていこうと思います

 どうも。吉本新喜劇の吉田裕です。先日22日、小籔千豊座長最後の週に出演させていただきました。

 新喜劇に入らせて頂いて1年ぐらいで小籔さんが座長に就任。紋付はかまを着て、金びょうぶの前で口上がありました。その姿を見た時、歴史のある何てすごいところに入らせて頂いたんだと痛感しました。

 入ったばかりで芝居とは何かもまったくわかっていない頃、小籔さんに教えて頂きました。「彼女が人質にとられた時、もしほんまにそんな状態になればそんな声でやめろ!って言うか?もっともっと必死に言うんちゃうか?」って。舞台とは作られた話ですが、いかに“本物の話”にするか、表現するかが大事かと痛感しました。

 それと「自分はカスやと思え」の精神も。言葉こそ悪いかも知れませんが、舞台で笑いがとれたとしても決して自分だけの力じゃない。舞台上の空気感や雰囲気をつくってくれる人や衣装…みんなで作ってるおかげだと認識し、決して「自分ができてるおかげだと思うな!」と言う教えでした。勘違いほど怖いものはありません。

 教えていただいたこの思いを忘れずに、これからも頑張っていきたいと思います。まだまだ書きたい事があるんですが、文字制限があるため今回はこれだけ。ただ、新喜劇にはたくさんの方々の思いがります。それをどうまとめていくかが重要なんやと思います。

 ボクも先輩方の背中を見て新喜劇の一員として、少しでも役に立てるようにお客様に喜んで頂けるように頑張ります。

 ◇吉田裕(よしだ・ゆたか)1979年(昭54)3月29日生まれ、兵庫県高砂市出身の43歳。2005年、吉本新喜劇「第1個目 金の卵オーディション」に合格して入団。吉本総合芸能学院(NSC)大阪校23期生で同期に友近ら。血液型B。

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