早いもんで今年も…終わるんか〜い

濃いくて寂しくて…いろいろあった１年でした
Photo By スポニチ

　「早いもんで今年も終わりやな」って言葉をよく聞く季節になりました。確かに年々、１年を早く感じるようになった気が…。子供の頃は「今年はサンタ来てくれるかな」なんて楽しいことを心待ちにしながら、長く感じていた気がします。

　早くても濃い１年でした。なんばグランド花月（ＮＧＫ）で初の単独イベントやマラソン、リーダー週といったいろんなことをさせてもらいました。一方で少し寂しい１年にも…ＮＧＫ近くのなじみのお店が相次いでなくなってしまいました。

　最近では、新喜劇に入ってからずっと食べさせてもらっていた「信濃そば」。肉うどんとおにぎり２つ！って何回注文させてもらったことか。あのおっちゃんのしわくちゃの笑顔、店内の雰囲気、店頭でネギを切るおばちゃんの姿、出前の鉢が熱すぎて丼に巻いてるラップを取るのに一苦労したこと、忘れません！

　それと食堂「しみず」。ここでの定番は、白ご飯に赤だしとウインナーの小鉢に卵焼き。実家の頃を思い出す味、忘れません！当たり前のようにいつまでもお店があるわけやないんですね。店を切り盛りされてる方々も年を重ねることで高齢化が進んだりと、いろいろな事情があるんでしょう。

　ＮＧＫは改装中ですが、２１日にリニューアルオープン。新喜劇も高齢化が進んでることで、これから僕たちの世代が頑張らないといけないと思います。先輩が教えてくれた伝統芸を継承しつつ、自分色のスパイスを加えることで新しい味が生まれればと思います。来年も思いっきり服を脱がされながら、時には真面目な役やふざけた役で頑張ります！

　来年も応援してくれるんかーーい！！少し早いですが良いお年を。

　◇吉田裕（よしだ・ゆたか）１９７９年（昭５４）３月２９日、兵庫県高砂市出身。２００５年、吉本新喜劇「第１個目　金の卵オーディション」に合格して入団。吉本総合芸能学院（ＮＳＣ）大阪校２３期生で友近が同期。血液型Ｂ。