吉本新喜劇・吉田裕のコラムすんのか〜い

もっと甘えたら良かった… 前田五郎師匠!お義父さんの事を忘れず、これからも頑張っていきます!

[ 2021年11月24日 05:30 ]

前田五郎師匠、ありがとうございました
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 吉本新喜劇の吉田裕です。寒くなって来たので体調管理はしっかりしてくださいよ!皆様に報告が出来てなかったのですが、先月、大切な方とのお別れがありました。義父の前田五郎師匠です。

 もう何十年も前の話ですが、中日劇場(名古屋市、現在は閉鎖)で「新喜劇は芝居やからな」と教えて頂き、ヤクザ役をされてる姿を見てびっくりしました。コントみたいに、顔にどんだけ傷があるねん!みたいなメイクされてました。

 ズボンを必ずみぞおちぐらいまで上げてたお義父さん。娘が大好きで、イベントでは必ず客席で写真を撮ってて(妻で新喜劇所属の)前田真希が動く度にシャッター音がカシャカシャカシャって聞こえてました。あっ、来てるねんなってみんなで思ってました。

 一度、スタッフさんから「写真は御遠慮しております」って言われ、「わしやわしや!」って言うてた時もありました。僕が入院した時、ご自宅と全然近くないのに「散歩してる途中に病院があるから」ってずっと見舞いに来てくれてました。

 いつも「真希、元気してるか!」って心配してたお義父さん。怖くて話かけづらくて、いつも僕は緊張してました。もっと甘えたら良かった。もっと話したら良かった。もっとお会いしたかったです。いつまでお義父さんの事を忘れず、これからも頑張っていきます!コラムでこの話をさせて頂いたのは、少しでもお義父さんを思い出してくれたら幸いだと思ったからです。

 五郎師匠、ありがとうございました。

 ◇吉田 裕(よしだ・ゆたか)1979年(昭54)3月29日生まれ、兵庫県高砂市出身の42歳。2005年、吉本新喜劇「第1個目 金の卵オーディション」に合格して入団。吉本総合芸能学院(NSC)大阪校23期生で友近が同期。血液型B。

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