中村隼人　猿之助代役で主演、千秋楽一夜明けSNS更新　「これからも稽古を重ねていきます」

4月11日、明治座「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」の取材会に出席した中村隼人（左）と市川猿之助
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　歌舞伎俳優の中村隼人（29）が29日、自身のインスタグラムを更新。18日に自宅で倒れた状態で見つかり救急搬送された歌舞伎俳優、市川猿之助（47）の名を冠した東京・明治座公演「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」が28日に千秋楽を迎えたことを報告した。

　28日は夜の部「御贔屓繋馬」を昼夜2公演開催。隼人は猿之助に代わり、18日からすべての夜公演で主演を務めた。

　投稿では「昨日、千穐楽を迎えました。これからも稽古を重ねていきます」と短い言葉に決意込めた。

　28日の終演後、隼人はスタンディングオベーションの中、膝をついて深々と頭を下げた。感謝の言葉とともに「このようなことになってしまい、非常に悲しく悔しい思いでおりますけども、何よりもつらいのはご親族、澤瀉屋を支えてきた一門、そしてファンの皆さまかと思っている次第」と述べた。

　猿之助は家系や屋号の垣根を超えて、若手を引き上げようと尽力してきただけに、中村は「若手一同は、猿之助兄さんに支えられ、育てられて今があります。とにかく我々はずっと味方でいようと…」と声を振り絞ると、この日一番の拍手が。すすり泣く声や「頑張れ！」という声が聞こえる中で、「いつかまた会えると信じて、精進してまいります」と力を込めていた。