カンヌ脚本賞の坂元裕二氏 2日寝込むも「カンヌに来て良かった」と思えた意外な食べ物「最高でした」

[ 2023年5月29日 20:58 ]

会見に臨んだ脚本を担当した坂元裕二氏(撮影・郡司 修)
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 第76回カンヌ国際映画祭で「怪物」で脚本賞を受賞した坂元裕二氏(56)と、同作品で公式部門とは別の独立した審査員によって選出され全部門の中からLGBTQを扱った作品に贈られる「クィア・パルム賞」を受賞した是枝裕和監督(60)の凱旋記者会見が29日、羽田空港内の「TIAT SKY HALL」で行われた。

 是枝監督から盾を受け取り会見に臨んだ坂元氏は、カンヌでの思い出を聞かれ「楽しくはなかったんですが、おなかを壊してしまいまして2日寝込んでいました。スタッフの方が優しくて、クッキーとウエハースを持って来てくれて、ウエハースを食べたらとてもおいしくて、“カンヌに来て良かった”と思いました。治ったのは帰る時でした。料理は、機内食はおいしかったんですが、どんな料理よりもスタッフが持って来てくれたウエハースが最高でした」と現地でのエピソードを笑顔で語り、報道陣の笑いを誘った。

 先に帰国していた坂元氏と会見場で再会し笑顔を見せた是枝監督は「2時間くらい前に羽田に着いたばかり。映画にとって本当に素晴らしい評価をいただいた。無事に脚本賞の盾を僕が運んだわけではありませんが、坂元さんに渡せてホッとしています」と笑顔で語った。

 坂元氏は是枝監督から手渡されたトロフィーの重みや実感について問われると「実感は正直あまりありません。受賞を初めて聞いた時、寝ていましたから。第一報を聞いた瞬間は夢が起きていると思いました。その後、まだ続いているようで、今も夢の中にいるようなそんな思いと、今この(トロフィーの)重みに大きな責任感を感じますので、私自身、手にも背中にも乗っかった大きな責任だと感じています」と一言一言かみ締めながら語った。

 多くの祝福を受け「たくさんの人からおめでとうと言われたのがうれしかった。一番うれしかったのは、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督から昨日『脚本賞受賞おめでとうございます』とメッセージをいただきまして、タクシーの中で涙が出ました」とジョン・キャメロン・ミッチェル監督との秘話を明かす場面もあった。

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