藤井聡太王将 第72期就位式 羽生九段との“伝説シリーズ”制し「大局観を今まで以上に深く感じられた」

[ 2023年5月8日 18:00 ]

<第72期ALSOK杯王将戦・王将就位式>贈位状を手に記念撮影をする藤井王将(撮影・藤山 由理)
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の就位式が8日、東京都文京区の東京ドームホテルで行われ、タイトルを初防衛した藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む6冠=に贈位状、王将盾などが贈られた。羽生善治九段(52)との対決で、大注目となった今シリーズ。通算4勝2敗で藤井が制し、王将連覇を果たした。

 割れんばかりの拍手で迎えられた藤井王将は黒紋付き羽織袴姿でステージ上に登壇。ステージ上では、師匠の杉本昌隆八段(54)から花束を贈呈され、笑顔を見せた。

 藤井王将は王将戦を振り返り「羽生九段との王将戦となり、開幕前から楽しみな気持ちが強くありました。羽生九段の大局観を今まで以上に深く感じられる場面が多くありました」と語った。そして「今回のシリーズの経験を成長につなげられるよう今後も取り組んでいきたいと思っております」と誓った。

 また、「記念撮影でうなぎのつかみ取りに挑戦したことも良い思い出になっています」と語り、会場の笑いを誘った。

 史上最年少5冠の若武者と永世7冠の資格を持つレジェンドによる世紀の対決。全局を通じ「一手損角換わり」「雁木」「相掛かり」など、多彩な戦い方が展開。互いに豪快で繊細な指し回しも多く、ファンの心を惹きつけるシリーズとなった。藤井が防衛を決めた第6局は、両者強気で譲らぬ「角換わり相早繰り銀」に。終始藤井が優勢を貫く形で勝利を収めた。

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