個性派俳優の三谷昇さん死去、90歳 巨匠映画に数多く出演 ウルトラマンなど特撮作品でも活躍

[ 2023年1月27日 21:05 ]

三谷昇さん
Photo By 共同

 個性派俳優として知られた三谷昇(みたに・のぼる)さんが15日に慢性心不全急性増悪のため、東京都内の病院で死去した。90歳。広島県出身。葬儀は近親者で行った。

 三谷さんは、広島県内の高校を卒業後「文学座」に裏方として入団。4年後に俳優に転身後、「劇団雲」を経て「演劇集団円」に所属。伊丹十三監督の映画や別役実さんの不条理劇などに出演し、個性派俳優として活躍した。黒澤明監督作品にも出演し、深作欣二監督に重用された。2015年、第50回紀伊國屋演劇賞50回記念特別賞で男優賞を受賞。

 主に脇役として活躍し、個性的な風貌や存在感で「怪優」とも呼ばれた。主な出演作品にはテレビでは「ウルトラマンシリーズ」やTBS「Gメン'75」、「宇宙刑事ギャバン」、そして「太陽にほえろ!」にも出演。NHK大河ドラマは66年「源義経」、83年「徳川家康」、84年「山河燃ゆ」、04年「新選組!」。映画では黒澤監督「どですかでん」、伊丹監督「マルサの女2」「ミンボーの女」、佐藤純弥監督「おろしや国酔夢譚」など数多くの作品で活躍した。別役さん作の舞台「メリーさんの羊」では当初、中村伸郎さんの相手役を務め、中村さんの死後、2000年から、主役の老いた男を演じた。

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2023年1月27日のニュース