北大路欣也 本番10日前に舞い込んだミュージカル代役「決死の覚悟で引き受けた」 黒柳徹子に感謝のワケ

[ 2023年1月27日 14:51 ]

北大路欣也
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 俳優の北大路欣也(79)が27日、テレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)に出演。「決死の覚悟で引き受けた」本番10日前のミュージカル代役でのピンチを救ってくれた女優の黒柳徹子(89)に感謝した。

 番組MCの黒柳が「私はいつも“欣也ちゃん”って呼ぶんですけど…。今年の2月に80歳になるのね。でもほかは変わらないわね、全然老けてない」と迎え入れると、北大路も「デビューさせていただいて、もう67年になるんですよ。ですから、いろいろな方々にお世話になって、今も感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。

 これまでさまざまな作品で共演してきたという2人。黒柳は「私のこと、どういう印象持ちました?」と尋ねると、北大路は「“欣也ちゃん”って呼ばれたときはふっとなりますね」と背筋が伸びるといい、「すごいエネルギーをいっぱいもらったような、本当に輝いてましたよ。だから袖でも“頑張って!”って言われて、勇気をもらった」と感謝した。

 2人にとって印象的だった共演はミュージカル「スカーレット」(1970年)だといい、北大路はレット・バトラー、黒柳はスカーレット・オハラの妹、スエレン役で出演した。「風と共に去りぬ」のミュージカル版で、演出家および振付師のジョー・レイトン氏が担当した。

 黒柳が「大変な役でしたからね」と話を振ると、北大路は「レット・バトラーにしては若すぎるんですよ。この時、東宝の方に“オーディションを受けてみたらどうだ”って言われて、雰囲気を勉強するためにドキドキしながら受けたんですが、(オーディションで)“レット・バトラーやりたい!”って言ったら、レイトンさんに“オー、トゥーヤング(若すぎる)”って言われて。そのオーディションは受からなかったんですが、初日の10日前、“実はこういうことで代役として君がこの役をやってくれないか!”って。“いや~大変なことになったな”と思って」と回顧。その後、レイトン氏に会ったところ「これは君の人生だ。君が決めなさい。やれば地獄だよ!”」と言われたといい、「ただ1つ、過去に私の代役をやっていただいたことがあるんですよ。その経験があったので、僕に返ってきたんだなと思って、何が何でも引き受けて、やらせていただこうと。本当に決死の覚悟で引き受けました」と語った。

 これには黒柳も「大変だったと思う。みんな3カ月稽古してたのよ。3カ月稽古したところに、あなたは10日ぐらいしかない。宝田明さんが決まってた役なんだけどケガをなさって、その時はみんなガク然として」と明かすと、北大路も「はっきり覚えてないんですけど、もう10日間、寝てないんです。初日の日なんてどういうふうに舞台に上がっていったのかも記憶が薄いぐらい、緊張してたんだと思うんですけど」と振り返り、「袖で“頑張れよ、欣也ちゃん”って言っていただいたのは徹子さんですから」と黒柳に感謝した。

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2023年1月27日のニュース