三谷幸喜氏 「こんな素敵な俳優さんがいるんだ」舞台での透明感に一目ぼれして即オファーした俳優

[ 2023年1月27日 10:54 ]

三谷幸喜氏
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 脚本家・三谷幸喜氏(61)が27日放送のNHK「あさイチ」(月~金曜前8・15)にVTR出演。三谷作品の常連、俳優の新納慎也(47)について語った。

 この日は新納がゲスト出演。新納は舞台「恐れを知らぬ川上音二郎一座」(2007年)から舞台、ドラマで多くの三谷作品に参加。昨年放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での頼朝の異母弟で僧侶の阿野全成役も演じた。

 三谷氏は17年前の出会いについて「知り合いが出ているお芝居を見に行ったら、新納さんが出られていて、イエス・キリストの役だったんです。“なんて透明感のある俳優さんなんだろう”って思って、それで、その瞬間に好きになった」と回顧。「透明感、僕の印象だと、お寿司で言うと鯛とか白身魚のイメージ」と独特な表現で印象を語り、「一瞬、ふと悲しそうな顔をする時がある、その瞬間が大好きで、新納さんが寂しそうな顔をする時なんかグッとくるものがある。一瞬、すべての色がなくなる。そんな瞬間を彼は持ってらっしゃる。“こんな素敵な俳優さんがいるんだ!”って思ったのが最初ですね」と振り返った。

 昨年出演の「ショウ・マスト・ゴー・オン」では、三谷氏が体調不良の出演者の代役を務めたことでも話題に。代役として出演した舞台で初めて演者として新納と共演した三谷氏は「代役をやることになって、初めて舞台の上で新納さんと接近する瞬間があったんです、お互い役同士で。その時の舞台上の演じている新納さんを見た時に、びっくりしたんですけど、僕の知ってる新納さんではない。ほかの俳優さんは役は役で見えるんですけど、本人姿も薄く見えているんですけど、新納さんだけは新納さんが見えなかった。“この人は初めてあった”という感じだった。憑(ひょう)依するというか…そういう力を持っているんだなって、舞台上ですごく感じた」と感服。「それで僕は、セリフ忘れちゃったんですけど」と言い訳で締め、笑わせた。

 そんな三谷氏の話をスタジオで聞いていた新納は「感動しました。ちょっと泣きそう」と大感激。昨年の代役での共演については「身内が急に芝居を始めた、こっ恥ずかしさみたいな、付き合いも長くなってきたので、ちょっと身内感もあって、役を演じているのが僕は恥ずかしかった」と回顧。それでも、三谷氏は代役として出演したことには「(三谷氏は)出たがりの人ではないんです、シャイな人なので。三谷さんが出てくれなかったら、舞台が止まっちゃってた。舞台を止めないために、出てくださったのもすごく感動しました。一晩で全部覚えて。書かれたのも30年前だから覚えているわけもなく。面白いんですよ、笑いが止まらないんですけど、それ以上に“何としても幕を開けるぞ!”って気持ちが感動でした」と話した。

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