王将戦第3局も異次元の一手出る?立会人らが展開予測「AI予想が色あせて見える」

[ 2023年1月27日 19:53 ]

<第72期王将戦 第3局前日>ホテルのエントランスで金将を持ち、ポーズを決める羽生九段(左)と藤井王将(撮影・西尾大助、河野光希、岸 良祐)
Photo By スポニチ

 将棋の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第3局(石川県金沢市「金沢東急ホテル」)の前夜祭が27日、市内で開催。第3局の展望を立会人の島朗九段(59)、副立会人の高見泰地七段(29)、記録係の福田晴紀三段(22)が語った。

 史上最年少5冠の若武者と永世7冠の資格を持つレジェンドによる世紀の対決。島は「まさに空前絶後。近年は中継やAI予想などさまざまツールがありますが、どれも色あせて見える。ここまで大きな意味を持つ第3局は、なかなかないのでは。また異次元の一手が出ると思いますね」と興奮気味。高見は「今回羽生九段は後手番。採用するのは横歩取りが多いけど、短手数の勝負になる戦法。もしそうなったら、長考の応酬になるのでは?」とし、福田は「ここまで羽生九段が積極的に攻めている。今回はあえて羽生九段が藤井王将の作戦を受けて立つのではないでしょうか?」とそれぞれ話していた。

 壇上では羽生とゆかりの深い島、藤井と仲がいい高見が、それぞれの性格や強さについて言及した。島は「ここまで長く強さを継続させていることが凄い。同世代に強力なライバルがたくさんいて、気を抜かず、将棋への好奇心が尽きなかったことが強さにつながっているのでは」と振り返る。高見は「20歳であそこまで人柄が形成されているのは本当に凄い。手堅い性格で、例えるならALSOKさんくらい堅いのはないでしょうか」と、王将戦特別協賛の「ALSOK」になぞらえて、会場の笑いを誘っていた。
 

続きを表示

この記事のフォト

2023年1月27日のニュース