新納慎也が語る 出会って16年…三谷幸喜氏は「まだまだ底知れない人だなって怖くなってきてる」

[ 2023年1月27日 11:20 ]

新納慎也(2016年撮影)
Photo By スポニチ

 俳優の新納慎也(47)が27日、NHK「あさイチ」(月~金曜前8・15)に生出演。脚本家・三谷幸喜氏(61)との出会いについて振り返った。

 新納は舞台「恐れを知らぬ川上音二郎一座」(2007年)からこれまで舞台、ドラマで多くの三谷作品に参加。昨年放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での頼朝の異母弟で僧侶の阿野全成役の好演も記憶に新しい。

 三谷氏との出会いは30歳の頃。当時について「当時の演劇界は三谷さんの作品にみんな出たい」と思っていたとし、「三谷幸喜という人の作品に出るには実際に三谷さんが舞台を見に来て、劇場で見て、いいと思った俳優に直接、声をかける。三谷さんは基本、楽屋にはいらっしゃらなくて、声をかけたい役者がいる時だけ楽屋に来る」という話が都市伝説的に広まっていたという。

 そんな中、とある舞台に出演した際にも「今日、三谷幸喜が来てるらしいよ!」と役者間でも噂が広まっていたといい、「結局、楽屋にはいらっしゃらなかった!でだいたい終わるんですけど、ある日、コンコンと僕の楽屋をノックする人がいて、ガラッと開けると“こんにちは、三谷幸喜です。新納さん、僕と一緒に芝居しませんか?”って」とまさに都市伝説が現実となったという。

 新納は前のめり気味に「ぜひお願いします!」とオファーを快諾したそうで、「次の日に事務所にオファーが来まして」と回顧。「怖いのは1作品やって“何か違った!”って一生出られない人もいる。だから、いつ出られなくなるかわからないって(思っている)」とも語った。

 三谷作品の現場について「とても一般の方は演出家が怒鳴ってて、何かを投げるみたいなものは想像している方もいるかもしれないですが、三谷さんの現場はすごく穏やかで、ディスカッションもできるし、穏やかだけれども、全員がすごく真剣になれる空気感を作れる方なんですね」と説明。その上で「いろいろな作品をやらせていただいて、どんどん三谷さんの中身が作品を通して見えてきて、『鎌倉殿の13人』なんかはあまりの三谷さんとの中身と違い過ぎて、どんどん人が亡くなって凄かった。結構ひどいセリフもありますし、三谷さんのことを心配になりました。“この人、ちょっと性格悪いんじゃないか”っていうぐらい、すごくいろいろな色を持ってらっしゃる。まだまだ底知れない人だなって怖くなってきてるんです、三谷さんって人が…」と苦笑した。

続きを表示

この記事のフォト

2023年1月27日のニュース