岸谷五朗、崔洋一さんを悼む 「月はどっちに出ている」で「映画の面白さ、素晴らしさを教えてくださった」

[ 2022年11月27日 22:14 ]

岸谷五朗
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 「月はどっちに出ている」「血と骨」など骨太の作品を数多く発表し、22年6月まで日本映画監督協会の理事長を務めた崔洋一(さい・よういち)監督が27日午前1時、ぼうこうがんのため東京都内の自宅で死去した。73歳。長野県出身。がんを患っていることを1月に公表して闘病したが、力尽きた。葬儀・告別式は家族や近親者で行う。喪主は妻青木映子(あおき・えいこ)さん。後日、お別れの会を開く。

 1993年の映画「月はどっちに出ている」に主演した岸谷五朗(58)は「演劇しかやっていなかった私に、映画の世界からインビテーションをいただき、映画の面白さ、素晴らしさを教えてくださったのが崔監督でした。エネルギッシュで乱暴で繊細な崔組にしかない独特な撮影現場が大好きでした。まだまだ新作を撮っていただきたかった。残念です。ゆっくり天国で大好きなお酒をたくさん呑んでください」と悼んだ。

 同作は、在日コリアンのタクシー運転手と日本でたくましく生きるフィリピン女性との恋愛模様を軸にしたヒューマンドラマ。ブルーリボン賞、毎日映画コンクールほかの各賞を総なめにした。

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