はま寿司の秘密不正入手…「かっぱ寿司」社長逮捕へ　300店舗展開、運営会社が謝罪「深くお詫び」

カッパ・クリエイトの田辺公己社長
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　競合する回転ずしチェーン「はま寿司」（東京都港区）の営業秘密に当たる情報を不正に取得したとして、警視庁は不正競争防止法違反の疑いで、「かっぱ寿司」を運営する「カッパ・クリエイト」（横浜市西区）の田辺公己社長（46）の逮捕状を取った。この報道について同社は「深くお詫び」と謝罪文を発表した。

　田辺社長ははま寿司の元役員で、2020年11月にカッパ社に移り、昨年2月から社長に就任。警視庁は同法違反容疑でカッパ社幹部と、はま寿司時代の元部下も逮捕し、法人としてのカッパ社を書類送検する方針。捜査関係者によると、カッパ社に移った20年11月の前後に、はま寿司の営業秘密を不正に取得した疑いが持たれている。

　カッパ社はこの日、公式ホームページ上に文書を掲載。「本日、一部報道機関より、当社代表取締役社長及び当社幹部に対して、警視庁が不正競争防止法違反の疑いで逮捕する方針であるとの報道がありました。関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けしていることに深くお詫び申し上げます」と謝罪し「当社は報道については認識しておりますが、現在事実確認を行っているところであります」と現状を報告。「今後、公表すべき内容が発生した場合には速やかに開示致します」とした。

　カッパ社は1973年に創業。今年3月末現在で、全国にかっぱ寿司約300店舗を展開し、従業員は約790人。