玉川徹氏 警視庁、かっぱ寿司社長逮捕方針に「欲しい情報で、かつ状況的に追い詰められていたのかも」

[ 2022年9月30日 08:55 ]

東京・六本木のテレビ朝日社屋
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 テレビ朝日の玉川徹氏が30日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。警視庁が近く、競合他社の営業秘密を不正に取得したなどとして、不正競争防止法違反容疑で、回転ずしチェーン「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(横浜市西区)の田辺公己社長(46)と同社幹部、競合他社の元部下の計3人を逮捕し、法人としてのカッパ社を書類送検する方針を固めたことについてコメントした。

 田辺社長は以前、同業の「はま寿司」(東京都港区)の取締役を務めていた。捜査関係者によると、カッパ・クリエイトに移る2020年11月前後に、はま寿司の売り上げデータなどの営業秘密を不正に取得した疑いが持たれている。警視庁はカッパ・クリエイトが組織的に、はま寿司のデータなどの営業秘密を不正に入手したとみて捜査。どれだけの利益を不当に得たか精査していた。

 玉川氏は「産業スパイ小説をそのまま見るような事件ですよね、まだ逮捕されていないってことなんですけれども。寿司チェーンというのは、例えば、ほかのラーメンだとか、そういうものに関する飲食のものよりも、なかなか味での差別化は難しいですよね。酢飯がそんなに味が違うか、上に乗っているネタがそんなに店によって違うかっていうところもありますし、そうなると一体どこに出店するかっていうのは、もの凄く大きいんだと思うんですよね、ほかの飲食業とかコンビニとか、そういうものと比べても」と指摘。

 そして「そうなると、この場所には大勢の回転ずしのお客さんがいるっていう場所を知るっていうことが凄く重要になって来るし、そのためにコストをかけて商圏調査というのをやっているんだと思うんですよね」と言い、「それをある種、はぶいて自分で売り上げをあげられそうな場所を選定するということは、不正に入手してまででも、やりたいことだったのかも知れないですよね。もちろんだめですけども、しかしそれくらい欲しい情報で、かつ状況的に追い詰められているというところもあるのかも知れないですね」と推察。

 司会の羽鳥慎一アナウンサーが「本来は時間とお金をかけてデータをとって、それでも失敗するかも知れないものを、完全に成功しているデータが手に入っちゃう」と話すと、「その商圏には回転ずしを食べたい人がいっぱいいるって分かる。調べない限り、どこかって分かんないわけですからね。調べてもなかなか難しいんじゃないですか」と自身の見解を述べた。

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2022年9月30日のニュース