日本ウイルス学会理事 政府の新型コロナ対策の水際緩和、全数把握見直しに「後手後手」「チクハグ」

[ 2022年8月31日 12:05 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 長崎大大学院教授で日本ウイルス学会理事の森内浩幸氏が31日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。岸田文雄首相が同日、新型コロナウイルス感染による10日間の療養期間を終えて記者会見に臨み、新型コロナ感染拡大に伴う水際措置の緩和を進めると述べたことに言及した。

 岸田首相は、水際措置について「先進7カ国(G7)並みの円滑な入国が可能となるよう、さらに緩和を進めていきたい」などと述べた。

 森内浩幸氏は「いろんな対策が後手後手に回っているなと思います。感染対策は流行のフェーズによってやることが変わる」と指摘し、「例えば水際対策は、日本に感染者がほとんどいない時に入り込むのを防ぐためには絶対に必要ですけど、日本が世界で1番感染者が多い時にするのはナンセンスですし、全数把握も流行のフェーズが今から広がりそうな時には全部把握してきちんと検査を行い、追跡調査も行って今後の対策を立てる時間稼ぎをする、そのためにはとても必要ですけれども、今の、そもそも全数把握できない時にする意義が全くない。ところがまだ流行が収まるころ定点にするって違うでしょって。その時はまた全数把握がいるんですっていうことで、なにかやっていることがチクハグだなと思います」と自身の考えを述べた。

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2022年8月31日のニュース