後藤謙次氏 岸田首相の“誤算”を指摘「国葬で政権に勢いが付くと考えていたんですが…」

[ 2022年8月31日 16:41 ]

 政治ジャーナリストの後藤謙次氏(72)が31日、MBSの情報生番組「よんチャンTV」(月~金曜後3・40)にリモートで生出演。安倍元首相の国葬について語った。

 後藤氏は岸田首相が国葬を早々と決定した理由について、1・国民の賛同、2・安倍派へのアピール、3・弔問外交で安倍外交遺産を継承、の3つがあったと予想する。

 その上で岸田首相の誤算に言及し、「自分の決断は国民の大歓迎を受けて、国葬で政権に勢いが付くと考えていたんですが、旧統一教会問題が拡大するにつれて、安倍元総理の問題もあって、国葬に対する批判が強まってきた」と指摘。続けて、岸田首相のコロナ療養中の動きに触れ、「10日間、リモートという形で様々な発信をしたんですが、説明不足に対する厳しい論調も増えてきた。ちゃんと説明する、そのためには療養明けのきょうしかなかったんです。きょうを超えるとますます何をグズグズしてるという批判があるわけです」と語った。

 また、今後の国葬を巡る世論について、「きょう(会見を)やって大きな効果が出るというよりは、これ以上悪くならないために記者会見をすると。川の水かさが増してる時に土嚢を積むような感じなんですね。今後も繰り返し説明をしていかなければ、国民の理解は得られない」と指摘。最後に岸田首相の当初の思惑に触れ、「今残っているのは3番目の理由(弔問外交で安倍外交遺産を継承)だけです」と伝えた。

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2022年8月31日のニュース