香川照之“蝶とひよどり”のエピソードで命の大事さ訴える「頂いた命の分まで精一杯生きる、それが人生」

[ 2022年5月13日 17:06 ]

香川照之
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 俳優の香川照之(56)が13日、金曜司会を務めるTBSの情報番組「THE TIME,」(月~金曜前5・20~8・00)で、命の大切さについて語る場面があった。

 番組で、香川は午前6時に「おはようございます」のあいさつとともに視聴者へ向けたメッセージを送ることが恒例となっている。この日は自宅のベランダで育っているアゲハ蝶に触れ、「先月、サナギのまま越冬したアゲハ蝶のお話をさせていただきましたが、5月に入って我が家のベランダの木々にはその次の世代のアゲハ蝶の幼虫が何匹も生まれてきています」と切り出した。

 「今年こそ、元気な成虫が羽ばたいていってほしい」と願っていたというが、今週になって異変が。香川は「丸々と太った終齢幼虫2匹と蛹(よう)化したての立派なさなぎ1匹が忽然と姿を消しておりました。現場には何かが食い散らかされたような痕跡が残っていました」と振り返り、原因について「みかんの葉に擬態した緑のさなぎを見つけ出せるプロの芸当を持っている犯人は、私が思いつく限りひよどりをおいて他にいません。“ひーよひーよ”と甲高い声で鳴く中型の野鳥です」と推理したという。

 「私はひよどりを恨みました。また今回もアゲハたちはその命を全うできなかったと思いました」とひよどりに対しての正直な気持ちを吐露した香川。それでも「一方で鳥たちも命懸けで生きています。ひよどりを恨むということは、その弱肉強食のピラミッドを上にたどった食物連鎖の頂点にいる人間を恨むことになります」と考え直したという。

 今月10日からスタートした愛鳥週間にかけて「折しも愛鳥週間、シマエナガを守る会の会長として、私は蝶の命を奪ったひよどりを恨まないことにしました。これも天の思し召しの下に行われた崇高な行為なのだと自分に言い聞かせました」と話した香川。そして「一方、私たちは毎日なにがしかの植物、あるいは動物の命を頂いて生かされています。その頂いた命の分まで精一杯生きることをもしかしたら人生と呼ぶのかもしれません」と持論を語り、最後は「頑張っていきましょう!」と視聴者に呼び掛けていた。

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2022年5月13日のニュース