北欧2カ国がNATO加盟方針 専門家「プーチン大統領が墓穴を掘ったということだろう」

[ 2022年5月13日 17:34 ]

 外交や安全保障に詳しい明海大学の小谷哲夫教授が13日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)に生出演し、北欧2カ国が北大西洋条約機構(NATO)への加盟申請を表明したことによるロシア側の出方について展望を語った。

 フィンランドのニーニスト大統領とマリン首相は12日、加盟について「速やかに申請しなければならない」との共同声明を発表し、申請に向けた手続きを取ることを表明。スウェーデン政府も、16日にも申請する方針と報じられている。

 これまで軍事的中立を保ってきた2カ国だったが、ロシアのウクライナ侵攻による脅威から方針を転換。小谷氏は「これに関してはプーチン大統領が墓穴を掘ったということだろうと思います」と指摘した。

 フィンランドは部分をロシア北西部と国境を接している。小谷氏は「これまでNATOの東方拡大に反対してきましたけど、今回は北方に拡大している。ロシアの周辺にNATOの舞台が展開することになる。ロシアとしては非常に厳しい状況に追い込まれます」と分析。ロシアにとってウクライナ侵攻がうまくいっていないという事情もあり、「NATOと本気で対立することがロシアとしてはできないと思いますから、フィンランドとスウェーデンの加盟はNATOにとってより有利な状況を生み出すと思います」と見通した。

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2022年5月13日のニュース