ウィル・スミス ビンタ騒動でクリス・ロックへ正式に謝罪 自身インスタで「私が間違っていた」

[ 2022年3月29日 08:33 ]

米アカデミー賞の授賞式でクリス・ロック(左)を殴るウィル・スミス(ロイター)

 27日(日本時間28日)に行われたアカデミー賞授賞式で、米コメディアンのクリス・ロック(57)の顔を平手打ちする騒動を起こした米俳優のウィル・スミス(53)が28日(同29日)に自身のインスタグラムを更新。「私が間違っていた」としてロックに対して謝罪した。

 スミスは自身が授賞式での行動について「容認できない、弁解できない」ものとし、ロックへ向けて「クリス、あなたに公式に謝罪したい。私が間違っていた」とメッセージ。そして「アカデミー、授賞式のプロデューサー、すべての参加者、そして世界中で見ているすべての人に謝罪したい」と続け、自身が主演男優賞を受賞した映画「ドリームプラン」で演じた米テニス選手のウィリアムズ姉妹の父親とウィリアムズ一家らにも謝罪の言葉をつづった。

 スミスはあらゆる暴力について「有害で破壊をもたらすもの」としつつ、妻で米女優のジェイダ・ピンケット・スミス(50)へ向けたロックのスピーチについては「ジェイダの症状についてのジョークは私には耐えられず、感情的に反応してしまった」とつづった。

 スミスが暴力に及んだ原因は、妻のジェイダが侮辱されたこと。長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターを務めていたロックは壇上で、ジェイダに対し「次は『G.I.ジェーン』の続編を楽しみにしているよ」と、短い髪形をからかうようなジョークを飛ばした。「G.I.ジェーン」は丸刈りの女性兵士を描いた97年公開の米映画。すると、客席にいたスミスが突然、ステージに上がってロックの元に向かい、頬を強く平手打ちした。米メディアによると、ジェイダは脱毛症に悩まされ、昨夏ごろから短髪にしている。ロックの発言後、表情を険しくする様子が映し出されていた。

 その後、スミスは主演男優賞受賞のスピーチで涙。「アカデミーに謝罪したい。ノミネートされた全ての仲間にも謝りたい」と直前の騒動を猛省した。

 主催団体のアカデミーは28日、「正式な調査を開始した」と声明。法令に準じ必要な対応を検討するとしている。ロックは米メディアに対し、被害届を提出しないことを明らかにしている。

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2022年3月29日のニュース