中村逸郎氏 ロシアでのクーデターの可能性「あり得ますね」 言論統制緩み「プーチン離れが急速に拡大」

[ 2022年3月29日 15:13 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波大・中村逸郎教授が29日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にゲスト出演。ロシアでのクーデターの可能性について言及した。

 西側のメディアがロシア国内でプーチン大統領下ろし、クーデターの可能性があるとの報じたことについて、中村氏は「(可能性は)あり得ますね」とキッパリ。要因として、1つは化学兵器を使用した場合はロシアでも一線を越えたと受け止められること、2つ目には経済が完全に破綻した場合で、4月いっぱいで経済が限界を迎えると予想されることから、5月にはロシアで最も長い連休に入ることもあり、4月中にプーチン下ろしが始まる可能性があると指摘した。

 中村氏は「5月に入りますと、ずっとゴールデンウィークなんです。本当に春がやってきた!ってお祭り騒ぎになるんですけど、みんながお祭りがおいしいものを食べようと思ってスーパーマーケットに行っても食料品がない、ずっと行列ということが想像される」としたうえで「そういう意味で、5月の連休は始まる前、4月中にプーチン下ろしが始まるんじゃないかと」と予想した。

 また「このスタジオに来る前に、ずっとロシアのインターネットニュースを見たんですけど、プーチン下ろしがかなりの話題になっているんです」とも指摘。「言論統制でガンガンで締め付けが続けていると思っていたんですが、ここに来て、やっぱりロシアの(独立系の)メディアもプーチン大統領に対する批判、非難の声も上げ出してきている。これも大きな転換期になってきている。これまで独立系のメディアは言論統制で活動停止と言われてきたんですけど、これが復活してきている。それほど、プーチン大統領の統制が効かなくなってきている」としたうえで「それほど、ロシア世論の中でプーチン離れが急速に拡大しているということだと思う」と見解を示した。

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2022年3月29日のニュース