春蝶 3日に母が他界「母という存在に捧げるものにしたい」 「春蝶・吉弥と一之輔 三人噺」発表会見

[ 2022年3月14日 16:45 ]

「春蝶、吉弥と一之輔 三人噺」の発表会見に登場した(左から)桂春蝶、春風亭一之輔、桂吉弥
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 落語家の桂春蝶(47)、桂吉弥(51)、春風亭一之輔(44)が共演する「春蝶・吉弥と一之輔 三人噺」(4月4日、シアター・ドラマシティ)の発表会見が14日、大阪市内で開かれた。春蝶は3日、母・浜田和子さんが心不全のため75歳で死去。人情噺「浜野矩随(はまののりゆき)」を演じる春蝶は「母という存在に捧げるものにしたい」と決意を語った。

 春蝶の父は人気落語家2代目桂春蝶。93年に1月に51歳の若さで亡くなった。その後を継いだ3代目春蝶。2代目の妻である自身の母を亡くしたばかりの悲しみを微塵も見せず、気丈に会見に臨んだ。

 昨年11月から始めた「浜野矩随」が当日の演目。江戸落語を上方風に治したもので、大工の父親が早くに亡くなり、後継のダメ息子を母親が自分の命をかけて開眼させるというあらすじ。「あまりにも現実と重なりすぎていますね」と二世の春蝶。和子さんは息子のことを「まだまだやね」と決して褒めることもなく、無関心を装っていたようだが、陰では桂枝雀さん(99年死去)の夫人である前田志代子さんから「あんたの話しかしてへんかった。観に行きたいと言ってた」と常に気にかけていたことを聞かされたそうだ。

 6日に他の落語会で「浜野矩随」を演じる予定だったが「亡くなったばかりで、心の整理ができてなかったので」と違う演目に変更した。「4日は観客席に観に来ていただきたい」と春蝶。吉弥も「お母さんの写真、飾りましょか」と援護。「刺激的な会になると思います」と3人会へ意気込んでいた。

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2022年3月14日のニュース