ウクライナ西部を攻撃したロシア軍の狙い「ヤボリブの軍事施設が実は重要な役割を担っている」専門家が分析

[ 2022年3月14日 11:23 ]

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 国際安全保障が専門の慶大・鶴岡路人准教授が14日、日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)にリモート出演。ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシア軍の戦況について分析した。

 これまではロシアとの国境が近い都市や首都キエフなどが標的になってきたが、ここ数日は西部ヤボリブなどの軍施設、軍用飛行場などが長距離兵器で爆撃されたことが伝えられている。

 その理由を問われた鶴岡氏は「ヤボリブの軍事施設が実は非常に重要な役割を担っているということです。戦争前は西側の軍による訓練なんかが行われた所なんですけど、最近はポーランドなどの西側から提供された武器の集積にも使われていたんじゃないかと言われています」と説明。今回のヤボリブへの攻撃は、ウクライナ軍への武器の補給を断つことが狙いだといい「ですから、ウクライナがどれだけ抵抗し続けられるかっていうのは、ポーランドなどを経由してやってくる西側からの武器がしっかりとウクライナの前線まで届けられるか、それ次第」と指摘した。

 さらに「ロシアとしてみれば、(武器の)補給路を断ち切るということが重要な軍事的な目標になるわけです。ですから、むしろ軍事的には今までウクライナ西部の方に攻撃していなかったのを専門家は不思議に思っていたところです。今回こういった形で攻撃がなされたということで、ウクライナとしては西側からの武器の補給路をどのように守るのか、これは大きな課題になってくる」と語った。

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2022年3月14日のニュース