高橋成美さん 五輪年齢制限、採点方法問題に「ロシアの選手の成長に対してルールが追い付いていない」

[ 2022年2月21日 15:16 ]

高橋成美さん(2014年撮影)
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 2012年にフィギュアスケート世界選手権・ペアで銅メダルを獲得し、2018年に引退した高橋成美さん(29)が21日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)にリモート出演。国際スケート連盟(ISU)が五輪や世界選手権などのシニア大会に参加できる年齢制限について、現行規定の15歳から17歳に引き上げる案を、6月の総会に諮る方向で調整していることについてコメントした。

 フィギュア女子の低年齢化は長年にわたって問題視され、ISUも議論を続けていたが、北京五輪で15歳のワリエワ(ROC)のドーピング違反が判明。16歳未満の「要保護者」に該当するとしてスポーツ仲裁裁判所(CAS)が出場継続を容認したため、議論が再燃する形となった。年齢制限は低年齢選手の保護を目的に、各国際競技連盟の判断で設定されている。しかし、ワリエワ問題を受けた国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は18日、五輪出場選手の年齢制限引き上げについてIOC主導で取り組む考えを示した。

 高橋さんは、「ここ数年、語られてきた話題ではあったんですが、文面にある、五輪を含むすべてのシニア大会っていうのがとても重要だと思いまして、これまでは五輪だけの制限だったんですけれど、そこがすべてが統一化されることで、裏の作戦みたいなこともなく17歳に合わせて健全なスポーツとしてトレーニングがなされるようになると私は思っています」と話した。

 公平性を保つためにジャンプなどの得点を明確にした現在の採点方法が、低年齢化につながっていることには、「ロシアの選手の成長に対してルールが追い付いていない。ロシアの女子選手が4回転をここまで跳んでくるって誰も想像でき得なかったことであって、そもそも数年前から表現の部分、音楽に合っているっていう部分ももっと重要視しようということで点数の改正が行われていたんですけれど、ただ本当にあっという間に4回転をここまで跳びだしたので、改正が追い付いていないっていうのが1番の今のポイントだと思っています」と自身の考えを話した。

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2022年2月21日のニュース