渡辺棋王 永瀬王座を挑戦者に第1局開幕 22年は5連敗で白星なし 5番勝負制して10連覇の大台へ

[ 2022年2月6日 14:28 ]

永瀬拓矢王座との棋王戦第1局に臨んだ渡辺明棋王(日本将棋連盟提供)
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 渡辺明棋王(37)=王将、名人含む3冠=に永瀬拓矢王座(29)が挑む第47期棋王戦5番勝負第1局は6日、静岡県焼津市で指され、午前9時に始まった対局は先手永瀬の矢倉、後手渡辺の雁木へ進んだ。

 棋王戦での同一カードは第43期以来。その5番勝負はフルセットまでもつれ込み、渡辺が3勝2敗で制した。また昨年の本社主催・第70期王将戦7番勝負でも渡辺が4勝2敗で下した。45手まで進んだ正午からの昼食は、両者「旬彩御膳」で地元の駿河湾産キンメダイなど魚介類を使った棋王戦特別メニュー。

 渡辺が5番勝負を制すると、10連覇の大台に乗る。1日制持ち時間4時間の棋王戦の最多連覇記録は羽生善治九段(51)の12。ただ、1月から始まった第71期ALSOK杯王将戦7番勝負では藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖含む4冠=を挑戦者に迎え、第3局を終えて3連敗。王将戦以外も含め、年明け以降5連敗でまだ2022年の白星がない。冬場のタイトル戦で抜群の勝率を誇ってきた「冬将軍」の復活へ、渡辺にとってはつかみ取りたい1勝になっている。

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2022年2月6日のニュース