【鎌倉殿の13人 第5話展望&第4話大河絵(鎌倉絵、殿絵)】援軍来ず、頼朝苦戦?宗時、坂東武者の世を

[ 2022年2月6日 08:00 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第4話“大河絵(鎌倉絵、殿絵)”「八重 愛の矢 時を動かす」
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は6日、第5話が放送される。新進気鋭のイラストレーター・石井道子氏の“大河絵(鎌倉絵、殿絵)”とともに第4話を振り返り、今夜の見どころを探る。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第4話は「矢のゆくえ」。治承4年(1180年)8月、ついに挙兵を決断した源頼朝(大泉洋)の一党は、伊豆国の目代・山木兼隆(木原勝利)を討って初戦を飾るべく戦支度を始める。しかし、頼朝の乳母子である山内首藤経俊(山口馬木也)に助力を断られるなど、強大な平家の威光の前に思うように兵が集まらない。強気な兄・宗時(片岡愛之助)とは対照的に、自身の浅慮を後悔する義時(小栗)…という展開。

 挙兵は8月17日。三島明神の祭りの日と重なった。最大のポイントは、山木が館にいるかどうか。義時は八重(新垣結衣)から情報を聞き出そうと、川を挟んだ対岸の江間館に向かった。

 八重は頼朝の命を狙う父・伊東祐親(浅野和之)と元夫・頼朝の間で板挟み。義時に「おまえは一番大事なことを忘れています。私は伊東祐親の娘。おまえが北条を大事に思うように、私には伊東が第一。父を裏切るような真似がどうしてできましょう」と告げ、2人の話し合いは物別れに終わった。

 そこへ、三島明神の祭りに一緒に行こうと誘ってきた夫・江間次郎(芹澤興人)との会話から、八重は重要な情報を聞き出した。山木は前日に落馬し、足を痛めたため館にいる――。八重の心が動いた。江間館から川のほとりへ。渾身の力で弓を引き、頼朝との逢引の合図だった白い布をくくり付けた矢を対岸の北条館へ放った。矢を受け取った頼朝と義時は、山木が館にいると察知。この夜の出陣を決めた。

 頼朝への愛を貫いた八重。そして、平家から信頼を置かれる伊豆の実力者・堤信遠(吉見一豊)の館。佐々木経高(江澤大樹)が放った1本の矢から、4年7カ月に及ぶ源平合戦の火ぶたが切られる。

 第5話は闇夜にまぎれ、堤館と山木館を立て続けに襲撃した頼朝(大泉)の一党。見事に首級を挙げて勝利した頼朝は、義時(小栗)の知恵も借り、坂東における政の第一歩として土地の分配を始める。だが、これを知った平家方が激怒。相模では、奉行を務める大庭景親(國村隼)が梶原景時(中村獅童)ら三千の兵を率いて出陣。伊豆でも、頼朝討伐に燃える祐親(浅野)が動きだす。これに対する頼朝は全軍を率いて鎌倉を目指すが…という展開。

 本編ラストと公式サイトの次回予告。大雨のため援軍は来ず、義時は「今、戦を起こせば、負けます」。頼朝の一党は苦戦か。そして、宗時は「坂東武者の世をつくる。そして、そのてっぺんに北条が立つ」――。副題となった「兄との約束」とは?

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。ブランド情報発信拠点「メルセデス・ベンツ コネクション」におけるJ―WAVEによる展示パネルPOP制作、ウェブマガジン表紙などを手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。ライブペインティングや即興似顔絵も各地で行う。

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2022年2月6日のニュース