櫻井よしこ氏 “同志”石原慎太郎氏を追悼「快男児でしたね。怒れる快男児」

[ 2022年2月1日 22:10 ]

櫻井よしこさん
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 ジャーナリストの櫻井よしこ氏(76)が1日、BSフジ「BSフジLIVEプライムニュース」(月~金曜後8・00)に出演し、この日死去した元東京都知事で作家の石原慎太郎氏(享年89)を追悼した。

 自身が理事長を務める国家基本問題研究所で、石原氏は理事として力を貸してくれたといい、「志をかなりの部分で同じくしていましたから」と明かした。さらに石原氏を「快男児でしたね。怒れる快男児」と表現し、「『一文字たりとも憲法改正ができていない』ということをよくおっしゃっていましたね」と振り返った。

 石原氏は都知事時代、怒りをにじませながら会見に臨むこともあった。そんな石原氏の思いを、櫻井氏は「国を愛するあまりの怒りだと思いますね」と分析。「日本が自分自身の思うようなイメージの国じゃない、むしろその反対の性格を持ってしまった国であると。自ら立つということを知らないで、自立するということも忘れてしまって、自らの運命に責任を持って切り開くという気概を持ちようがない国家の制度システムというものに、怒りを感じていたというふうに思います」と故人が生前、抱いていた思いを代弁するように話した。

 都知事時代には、尖閣諸島の購入計画を発表し、結果的に当時の民主党政権が国有化する流れを作った。櫻井氏は「石原さんはおっちょこちょいなところはありましたよ。言葉がわーっと走っていって、尖閣諸島に行ってみたり、尖閣を『自分で買うんだ』と言ってみたり…私は素晴らしいことだと思いますが。そういう気概を持った永遠の若者」と評した。

 愛国心がゆえの真っすぐな気持ちを持った人だったという。「何にも縛られないで、ひたすらこの国を愛して、ひたすら自らが生まれたこのふるさとを愛して、この価値観をとても大事に思って、そこからさらに新しいものを生んでいく、醸成していく。素晴らしい前向きな人だった」とも語った。

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