NEWS加藤シゲアキ 舞台「染、色」上演台本 “演劇界の芥川賞”岸田国士戯曲賞の最終候補に

[ 2022年2月1日 05:30 ]

「NEWS」加藤シゲアキ
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 NEWSの加藤シゲアキ(34)が原作・脚本を手掛けた舞台「染、色」の上演台本が31日、新人劇作家の登竜門として知られる「第66回岸田国士戯曲賞」(白水社主催)の最終候補作品に選出された。才能を認められた美大生が、ある女性と出会い、日常が変化していく物語で、加藤も上演時に「想像を超えて良い作品になっています」と手応えを語っていた自信作だ。

 「岸田…」は新人劇作家の奨励と育成を目的に1955年に設立され、過去につかこうへい氏や三谷幸喜氏(60)らが受賞している。“演劇界の芥川賞”とも呼ばれており、加藤は小説「オルタネート」が第164回直木賞の候補作となったことに続き、今度は“芥川賞”にもノミネートされた。

 「染、色」は加藤の短編集「傘をもたない蟻たちは」に収録された「染色」が原作。関西ジャニーズJr.「Aぇ!group」正門良規(25)が主演で、コロナ禍での延期を経て昨年5月から上演された。

 加藤にとっては舞台脚本初挑戦となった作品。依頼時は仕事が重なっており、断ることも考えたが「ふと脳内に戯曲化された『染色』が広がりました」と執筆。「この台本を読んでオファーを受ける人もいると思ったので、読んで面白いものにしようと書きました」と意識していたという。

 演劇関係者は「登場人物の葛藤や心情を生々しく繊細に描くことができていたのが評価されたのでは」と分析。加藤も「めちゃくちゃ細かく描写やト書きまで書いてあります」と台本について明かしていた。

 候補作は「染、色」含めて9作品で、受賞作は28日に決定する。アイドルだけでなく、作家や役者とマルチに活躍する加藤の元に吉報は届くか。

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2022年2月1日のニュース