石原慎太郎氏の悪筆エピソード「何て読むんだ?」 個性的すぎて自分も読めず…堤伸輔氏明かす

[ 2022年2月1日 20:09 ]

石原慎太郎氏
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 国際情報誌「フォーサイト」元編集長の堤伸輔氏(65)が1日、BS-TBS「報道1930」(月~金曜後7・30)にスタジオの別室から生出演し、この日死去した元東京都知事で作家の石原慎太郎氏(享年89)にまつわるエピソードを披露した。

 堤氏はある時、石原氏も寄稿していた文芸誌「新潮」の編集部を訪れたという。「石原さんの担当者が頭を抱えているんです。『どうしたの?』って聞くと、石原さんから手書きの原稿が編集部に届くんですが、あまりに悪筆で、誰も読めないんです。作家に悪筆の人がたくさんいたとしても、その1番手に上がるのが石原さんだったかもしれない」。石原氏の字は個性的すぎて、手練れの編集者すら“解読”に苦労していたことを明かした。

 そのため、石原氏は原稿とともに、その原稿を自分で読んだ声をカセットテープに吹き込み、一緒に渡すようになったという。「ところが、そのカセットテープには、『誰々がどうした』という時に、『えーっと、これ、何て読むんだ?』と言うくだりがよく出てくるんです。石原さん本人が、自分で書いた文字が読めなくて、自分でも困っていると」。もちろん印刷所でも読める人はおらず、「印刷所に送って、ベテランの職工さんに渡しても活字に組めないわけで、編集者が書き直さざるを得なかった」と明かした。

 時代は進歩し、石原氏は執筆にワープロを使うように。堤氏は「ワープロで石原さんが書き始めた時に、一番喜んだのは編集者だろうなと思います」と推測していた。

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