平原綾香 父でサックス奏者・平原まこと氏の死去を報告「最愛で、最高の父でした」

[ 2021年11月26日 22:46 ]

平原綾香
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 歌手の平原綾香(37)が26日、公式サイトなどで父で日本を代表するサックス奏者の一人である平原まこと氏が胃がんのため死去したことを報告した。69歳だった。

 「みなさまへ」とし「日頃より平原まことを応援していただき心から感謝を申し上げます。マルチサックスプレイヤー 平原まことは2021年11月26日(金)午前1:40旅立ちました」とつづった。

 また、「胃癌でした。いろんなたくさんの山をなんとか乗り越え、闘病を続けていました。再来年の50周年を目標にしていました。とても大変な状況にもかかわらず父は一度も弱音を吐きませんでした。そのかわり、常に私たちを笑わせてくれました」と説明。

 さらに、父を愛したアーティスト仲間、友人、ファンに感謝し、「父は、私にとってサックスの師匠であり私の歌のルーツであり、最愛で、最高の父でした。まだ実感がありません。ずっと心の中に父が生きています。私は、父のサックスが大好きです。そして、父の音楽が大好きです。これからも、父がのこしてくれた音楽を聴き続け教えてもらったことを大切にしていきます。父が表現してきた音楽の真髄に手を伸ばし、たくさん勉強しいつか掴み取りたいと思います。そして、いつか、平原まことのような音楽家になります。あの父のサックスを、もう一度聴きたかったです。もっともっと、みなさんにお届けしたかったです。どうかみなさま平原まことの事を、そして平原まことのサックスをずっと忘れないでくださいね」と訴えた。

 葬儀は家族葬にて営まれるとしながらも今後、メモリアルコンサートを開催を希望し「お世話になった音楽仲間のみなさん、引き続き力を貸してください。そして、ファンの皆様と一緒に父の人生を抱きしめたいと思います。これからもまことパパが大好きです」と愛する父への思いを言葉にした。

 平原まこと氏は サックスを中心にクラリネット、フルートなど8種類以上の楽器を吹きこなし、クラシックからジャズ、ロックまでジャンルを問わない名プレイヤー。服部克久率いる東京ポップスオーケストラでカーネギーホール公演、宮川泰と名匠「宮川組」でシカゴ公演など、数多くのコンサートで成功。さだまさし、谷村新司、玉置浩二ら多数のミュージシャンのレコーディングやライブに参加した。

 2001年前期のNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」のクラリネット、サックス、フルートの演奏を担当。アニメ「クレヨンしんちゃん」「ルパン三世」「機動戦士Ζガンダム」、スタジオジブリのアニメ映画「コクリコ坂から」、三谷幸喜氏(60)作・演出のミュージカル「オケピ!」などにも参加した。

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