元村有希子氏 1兆円のGoTo追加予算「1次補正、さらに予備費で加えられたものを使い切れてないのに」

[ 2021年1月31日 11:58 ]

TBS社屋
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 毎日新聞論説委員の元村有希子氏が31日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。新型コロナウイルス感染拡大を受けた追加経済対策経費19兆1761億円を盛り込んだ2020年度第3次補正予算が28日の参院本会議で可決、成立したことに言及した。

 国会審議で、野党側は1兆311億円計上されている観光支援事業「Go To トラベル」の延長費用について「感染拡大防止と医療態勢への支援に注ぐべき」などとして、予算案の組み替え動議を提出したが否決された。菅義偉首相は「コロナ対策にしっかり対応できる中身になっている」として見直しに応じなかった。

 元村氏は「GoToトラブルに関して言うと今回3次補正に1兆円盛り込まれていますよね。ただ忘れてはならないのは、もともと1次補正ですでに積まれている。さらに予備費で加えられたものを使い切れてないのに。1兆4000億円くらい積んでいる中で5000億円くらいしか使っていないのに、さらに1兆円積むというセンスが私は理解できません。現場から医療態勢拡充の声が出ているのに、しっかり対応できる中身になっていると本当に言えるのでしょうか」と指摘。

 そして「全体に政府の姿勢というのが少しちぐはぐというか前のめりというか、特措法の改正にしても夏の頃に野党が改正しましょうと言った時には、与党は全く反応せず何となく支持率が下がり始めてから慌てて罰則付きの特措法改正、感染症法改正を持ち出すというようなこと、さらにその議論することには逆に入院したい人ができないということになっている。このちぐはぐさをきちんと整理しないといつまで何をやっても国民の理解が得られないということになってしまうんじゃないでしょうか」と自身の考えを述べた。

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2021年1月31日のニュース