佐藤浩市 役者人生40年の“名言劇場”「てめえで考えろ」「思い返すと壁だった」に感嘆の声

[ 2020年12月4日 20:03 ]

映画「サイレント・トーキョー」初日舞台あいさつに出席した佐藤浩市
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 俳優・佐藤浩市(59)が4日、東京・丸の内TOEIで、映画「サイレント・トーキョー」(監督波多野貴文)の公開初日舞台あいさつに出席し、40年の俳優人生で培った経験からくる名言を連発した。

 渋谷、恵比寿を舞台にした爆破テロ事件のサスペンスと、事件の容疑者や巻き込まれた人たちの群像劇。劇中で容疑者役の佐藤は、登壇者からさまざまな“尋問”をされた。

 波多野監督から「40年役者をやってきて、心に留めている監督の言葉は?」と監督目線らしい質問が飛ぶと、佐藤は83年に公開された映画「魚群の群れ」の故・相米慎二監督の名を挙げた。「23歳の時に相米慎二監督と『魚影の群れ』という映画をやらせていただいて、『ダメだダメだダメだ』と」と、壮絶なダメ出しの日々を振り返った。「『どうやったらいいんだ?』と言ったら、『てめえで考えろ』って。てめえで考えるんだな、やっぱり」と、監督との交流でたどり着いた結論を口にした。

 俳優・勝地涼(34)からは「大きな壁とか、その壁の乗り越え方をお聞かせ願いたい」と質問された。佐藤は「壁って、その時の自分は分からないんだよね。後で思い返すと壁だったんだなって」と哲学的な回答。「深いな、マジかよ…」と感嘆の声を上げる勝地に、佐藤は「思い起こしてみると、そういう時に壁だった時期に、ちゃんと(いい)作品とか人に出会ってる。そういうことで救われたというのがある」と、経験談を明かした。

 井之脇海(25)から「もし役者をやってなかったら?」と問われると、佐藤は「10年くらいたったあたりから、『俺、役者以外できないんだ』と思ったら急に怖くなった」と逆説的な答えで驚かせた。

 一方で、石田ゆり子(51)からは「これは好きだなっていう女性の仕草を…」と柔らかい質問も。佐藤は「女の人がきれいに化粧をしているのに、鼻をかむとか、そういうのを見るとかわいいと思う」と意外な感性を明かし、会場を和ませていた。

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