藤井聡太2冠と杉本昌隆八段の3度目の師弟対決始まる 過去は藤井2冠が2勝

[ 2020年12月3日 19:28 ]

大阪市の関西将棋会館で行われた第6期叡王戦段位別予選準決勝で対局した藤井聡太2冠(右)と杉本昌隆八段(提供・日本将棋連盟)
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 将棋の藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=が、大阪市の関西将棋会館で3日午後7時に始まった第6期叡王戦の段位別予選準決勝で杉本昌隆八段(52)と対戦中だ。

 師弟対決はこれが3度目で、藤井がタイトルホルダーになって以降はこれが初めて。過去2回、2018年3月の王将戦1次予選2回戦と今年6月の竜王戦3組ランキング戦決勝はいずれも弟子の藤井が勝っている。

 七段だった前回までは藤井が下座だったが、この日は先に対局場入りした杉本が自ら下座にお茶とお菓子の箱を置き、藤井が上座に座るようさりげなく誘導。遅れて入室した藤井はそれを確認してから、上座に陣取った。視線が合い、マスク越しに藤井が「こちらで失礼します」と頭を下げると杉本が短く「はい」と返し、うなずき合って向き合った。

 2人ともこの日行われた2回戦に勝利。この対局に駒を進めた。振り駒で先手となった藤井が角道を開け、杉本も続き、戦型は杉本の十八番、四間飛車となった。持ち時間はチェスクロック使用の各1時間で使い切ると一手60秒未満。本日中の決着が見込まれる。

 叡王戦は8つあるタイトル戦の1つで全棋士に参加資格がある。予選、本戦を勝ち抜いた挑戦者がタイトルホルダーの豊島将之叡王(30)=竜王と2冠=と五番勝負を行うことになる。

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2020年12月3日のニュース