ボビー・オロゴン被告が妻への暴行認める 初公判音声テープで「ボコボコにするぞ」

[ 2020年12月3日 16:11 ]

ボビー・オロゴン被告
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 妻の顔を指で突いたとして暴行罪で9月23日に在宅起訴されたタレントのボビー・オロゴン被告(54)は3日、さいたま地裁(一場修子裁判官)で開かれた初公判で起訴内容について認めた。

 オロゴン被告は母国ナイジェリアの伝統衣装とみられる服装をまとい、マスク姿で入廷。右耳には、日本語で行われる審理を通訳が英語にした音声が届く機器を装着した。この日の発言は人定質問と起訴内容の認否に答えた時だけで、全て英語だった。

 起訴状によると、今年5月16日、さいたま市浦和区の当時の自宅で妻に「ボコボコにするから」と告げ、左の頬を右手の指先で突く暴行を加えたとしている。

 検察側によると、事件当時、自宅1階にオロゴン被告が単身で住み、妻と子ども3人が住む2階と家庭内で別々の生活を送っていた。互いの階を行き来するには家の外にある階段を使う必要があったという。19年からどうしても必要な時以外は夫婦間の会話はなかったとした。

 冒頭陳述で検察側は、自宅2階のガスが使えなくなったことを巡り、外階段で口論になったと指摘。妻宛ての開封物がオロゴン被告に勝手に開封され、「次は警察を呼ぶ」と言われたことに同被告が腹を立てて指先で小突いたとした。

 妻が当時の様子を録音した音声も証拠として提出され、法廷内で再生された。妻とみられる女性が「私の開封物を勝手に明けないで」「警察を呼ぶ」などと言ったのに対し、オロゴン被告とみられる男性は「警察呼ぶってなんだよ」「ボコボコにするぞ」などと言い争う内容だった。当時の調べに対し、オロゴン被告は「ボコボコにするぞ」という発言について「ジョークであり傷つけるつもりはなかった」と話したという。

 事件当日に妻が110番し、埼玉県警がオロゴン被告を現行犯逮捕。送検後に釈放され、さいたま地検が9月、暴行罪で在宅起訴していた。検察側は追起訴の可能性も含めて年内に判断すると説明。次回公判は来年年明けになるとした。

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2020年12月3日のニュース