レツゴー正児さん死去に悲しみの声 桂福団治「ともに半世紀戦ってきた仲間」春やすこ「沢山の思い出が」

[ 2020年10月2日 12:55 ]

レツゴー正児さん
Photo By スポニチ

 漫才トリオとして人気のあったレツゴー三匹のレツゴー正児さん(本名=直井正三)が9月29日午後5時48分、肺炎のため大阪市内の病院で亡くなったことが2日、分かった。80歳。正児さんの訃報を受け、芸能界では悲しみの声が広がった。

 ◆桂福団治 共に半世紀戦ってきた芸能の仲間がいなくなるのはとても悲しく惜しいこと。正児さんとはルーキー劇団時代からのお付き合いで、正児さんは当時そろばんの先生をされていたらしくすごく切れ者な印象がある。神戸松竹座の楽屋で良く遊んだり、共に若かりし頃から切磋琢磨成長してきた。レツゴー三匹の芸に沢山学ばせていただいたし、すごく勉強になった。またレツゴー三匹の素晴らしい芸を後世に残していく芸だと思います。心からご冥福をお祈りいたします。

 ◆酒井くにお 私たちが松竹芸能に入ったころには、角座のトリをとる看板だったにも関わらず、入ったばかりの私たちに声をかけて下さり、飲みに連れて行ってもらいました。正児師匠の飲み方は、舞台の上と一緒で、突っ込みの飲み方。スナックに連れて行ってもらっても、私が1杯飲み終わる前に次の店へと繰り出すはしご酒。また誘われた時には、お断りしました(笑)。後輩の私達にも気安く交流をさせていただいた懐の大きな先輩でした。先輩がまた一人、いなくなってしまったのは、とても残念です。心からご冥福をお祈りいたします。

 ◆酒井とおる レツゴー三匹の、正児師匠とは数え切れないほどお仕事をご一緒させて頂きました。楽屋で漫才のネタ合わせを正児師匠主導で、パワフルで真剣な姿が思い出されます。記憶力が素晴らしく良くて歴史の年号、世界の地名、昔の歌の歌詞など即座に答えが出てくる事に、何度も驚かされました。
体力にも自信を持たれていて、相撲した時には、ピクリとも動きませんでした。飲みに誘って頂いた時も、一軒の滞在時間は10分ほど。同じ調子で数軒回り、動きを止めませんでした。先立たれたじゅん師匠、長作師匠と共に、レツゴー三匹師匠が、天国にて動きまわる姿が思い浮かびます。御冥福をお祈り致します。

 ◆横山ひろし 横山たかし・ひろしがデビューした頃、松竹芸能では正司敏江・玲児、レツゴー三匹が売れっ子で、僕たちは2組を目標に頑張りました。当時、我々が三波春夫ショー全国ツアーに同行したことがあり、大阪に戻ってからの舞台で、相方のたかしが「お客様は神様です」とやってましたら、ある日からレツゴー正児さんが舞台で、やってました。ギャクを取られたのです(笑)。晩年、「あのギャグ、わしがやってすまんかった」と言ってくれましたが、あれは正児さんがやって正解やったと思います。全国的に流行ったから。レツゴー兄さんは皆、良い人でした。天国で「お客様は神様です」と楽しませて下さい。安らかに、お疲れ様でした。

 ◆春やすこ 師匠のいない私をレツゴーお3人さんは可愛がって下さり、守ってくださいました。早くに亡くなられたじゅん師匠のお葬式の時、お通夜に行けなかったので、葬儀に行き最後のお別れ、お顔みせてもらうために行きましたら、正児師匠が「なんで通夜こなかったんやー。じゅん待ってたでー」と声をかけてくださいました。この言葉で、どれだけ可愛いがってくださっていたのか、改めて知りました。正児師匠はゴルフされるのでご一緒させていただき、沢山の思い出があります。正児師匠、心よりご冥福をお祈りいたします。

続きを表示

2020年10月2日のニュース